2021年1月に探偵ナイトスクープに出演させていただきました。
その時のテーマが「手押し相撲」です。
手押し相撲は、力任せでは勝てません。
力の抜き方、身体の使い方、集中力等が必要です。
何より良い事は、体格差や性別差があっても安全に競える事です。
では、手押し相撲が強くなったら、戦いも強くなるのでしょうか?
それは、
変換・応用
ができるかによります。
手押し相撲のフォームで戦う訳ではありません。
この事は、手押し相撲に限らず、基本稽古や型稽古等にも言える事です。
どうしたら「変換・応用」がうまくできるか?
多くの場合、個人のセンスに委ねられています。
例えば約束事の中で優れた技術を体験し、学んだとします。
そこまでは、ちゃんとした先生であれば、導いてくれます。
しかし、その技術が、
「組手や試合の中でどのように使えるのか?」
まで教えてくれる事は殆どありません。
「優れた技術は教えました。後は自分で工夫しましょう」
となる場合が実に多いのです。
確かに自分自身で創意工夫する事は大切です。
しかし、私の経験上90%以上の人は、その創意工夫が上手く行かないのです。
あるいは、長い年月が掛かります。
そして、
「素晴らしい技術を学んだのだから、血肉となって身体に宿っているハズ・・・」
「いつか開花するハズ…」
と解釈してしまう場合が多々あります。
その解釈は、100%間違ってはいませんが、不確定です。
私が人に何かを伝える場合、
「どのように使うのか?」
「どうしたら使えるのか?」
の答えを用意しています。
例えば、手押し相撲はどのように戦いに応用できるのか?
一つ例を挙げます。
手押し相撲では、
「押す!と見せかけて、押さずに相手の自爆を誘う戦術」
があります。
手押し相撲を何度かしていれば、子供でも行う戦術です。
この戦術を戦いに応用すると、
カウンターのカウンター
になります。
カウンターとは、
「相手の攻撃をかわす同時に自分の攻撃を当てる技術」
です。
そして、カウンターのカウンターとは、
「攻める!と見せかけて、相手のカウンターを誤射させ、その直後に当てる技術」
です。
そう聞くとかなり難しそうに感じます。
そして、実際に難しいのです。
しかし、このような難しい技術を、手押し相撲のような、とっつきやすい練習を通じて、関連性を説明すると、理解度が増すのです。
理解度が増すと、それだけ習得までの道のりが短くなります。
他にも手押し相撲を応用・変換する事で、戦いに活きる要素は沢山あります。
どんなに素晴らしい技術を学んでも、応用・変換ができなければ、宝の持ち腐れです。
試行錯誤の中で自分なりの答えを見つける事は、大変良い事です。
しかし生涯武道として長く取り組むのであれば、それも良いのですが、
格闘技の現役選手の場合、時間が限られています。
「引退した後に解かった」
では遅いのです。
ちなみに私がそうでした。
現役選手を引退してから理解して事、習得した技術が沢山あります。
私の生徒には、過去の私のような思いはさせたくないと思っています。
試行錯誤の時間を少しでも短縮し、現役中に活かして欲しいと思っています。
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