私はこれまで、空手や格闘技の試合で優勝する人、チャンピオンになる人を沢山見てきました。

私自身も、大きな大会ではありませんが、試合で優勝した経験があります。

それらチャンピオンになる人が持っている共通要素があります。

それは、

 

憧れの対象がある

 

事です。

その対象は現実の選手の場合もあれば、アニメやアクション俳優の場合もあります。

 

この事を野球で例えるならば、

 

「子供の頃にプロ野球を観戦した事が無いプロ野球選手はいない」

 

という話です。

 

「甲子園もプロ野球を観た事が無い野球少年が、野球チームでメチャクチャ活躍して、やがては甲子園やプロ野球で活躍する」

 

なんてことは無いでしょう。

プロまで行く野球少年は必ず好きなプロ野球チームや選手がいて、

 

「将来○○チームに入りたい!」

「○○選手のようになりたい!」

 

がモチベーションの一つになっている筈です。

巨人の星の時代なら、

「プロになって家族を楽させたい」

という左門豊作のような少年はいるかもしれませんが、左門豊作ですらプロ野球は見ています。

 

また、バスケット漫画「スラムダンク」が連載していた頃、バスケットの競技人口が6年で約20万人増えたそうです。

映画「ロッキー」を見てボクシングを始めた人も沢山いるでしょう。

空手の世界でも「空手バカ一代」の影響ははかり知れません。

 

このように子供の頃に、現実の選手でもアニメでも、

「凄い!」

「カッコいい!」

と思う憧れの対象があります。

 

ちなみに私が20歳になるまでに影響を受けた憧れの対象を幼少期から学生に到るまで挙げると・・・

 

〈アニメ・特撮〉

仮面ライダー、ウルトラマン、ドラゴンボール、空手バカ一代、剣客商売・・・

 

〈リアル〉

刑事物語の武田鉄矢のアクション、プロレスラーの川田利明、極真空手の試し割り、黒澤浩樹、数見肇・・・

 

という感じです。

まるで一貫性が無いように見えますが、

「少しずつ演出要素が減っている」

という特徴があります。

演出要素が高いほど、小さい子でも理解しやすいと言えます。

という事は、小学低学年の時に剣客商売を読んでも、数見肇の試合を見ても、良さは理解できず、憧れの対象にはなり得なかったという事です。

よって、もし、

 

「子供に空手や格闘技のチャンピオンにしたい」

 

と思ったら、対象年齢に合わせた、憧れの対象になりそうなものを、“それとなく”見させる事が必要だと思います。

あくまで“それとなく”です。

強制的に「見ろ!」では、憧れを持ってくれません。

また、性格もあるので、何を見させても、全く反応しない場合もあるでしょう。

何かに対して憧れを持つか否かは強制されるものではありません。

 

また前提としてチャンピオンを目指す事が偉い訳ではありません。

特に大きな目標を持たなくても、地道に何かを続けられる事も長所ですし、色んな事にチャレンジし続ける事もまた長所です。

 

誰しも何かを強制されたら、嫌になります。

環境や情報を与えられても、最後の内発動機は本人に委ねられます。

また、現在バリバリ試合に出場していて、チャンピオン目指している方の中で、もし試合のモチベーションが低下した際は、

 

「自分の憧れが何だったのか?」

 

を思い出すのも良いかも知れません。

格闘技に限らず、仕事でも何でも、初めは理念や憧れから入っても、月日が経つにつれて、日々が良くも悪くも習慣化します。

習慣化する事のメリットはありますが、ともすれば当初の理念や憧れが何だったかを忘れてしまい、モチベーション低下に繋がる場合があります。

そんな時は今一度、理念や憧れを言語化してみると、モチベーション低下が改善するキッカケになるかもしれません。

 

 

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