以前、試合に出た子供達に以下のような話をしたことがあります。

 

※※※

 

勝つために試合に出続けることは大事だけど、それだけでは勝てないよ。

例えば、学校のテストで70点取ったとする。

次のテストで100点を目指すには間違った30点分を理解して、直さなければならない。

 

ミスったところの勉強をせずに、テストだけ沢山受けていれば、そのうち100点取れると思う?

 

子供達「思いません」

 

テストで例えると、皆解るんだけど、試合だと勘違いする人が多いんだよね。

テストの時に、

 

「我が脳細胞よ、全て結集せよ!(元ネタ:ちびまる子ちゃんの友蔵のセリフ)」

「界王拳~!(元ネタ:ドラゴンボール)」

 

と、勉強しないで頭の中に知識が無い状態で、どんなに頑張っても、何も出てこないでしょ?

 

子供達「(爆笑)」

 

試合も同じで、試合だけ頑張っても勝てないんだよ。負けた原因を克服しないで試合に臨んでも勝てる訳ないでしょう?

だから、勝ちたければ試合経験を基に課題を克服しなければならないよ。

 

※※※

 

試合に対する臨み方、勝ち方は、よくよく話せば子供にも理解できる事ではありますが、大人でも試合を、

 

「出場していれば勝てるようになる」

 

と思っている人が意外に多いと感じます。

これは試合に限った話ではないようです。

 

ある話では、剣道の昇段審査を10回以上落ち続けている人がいたそうです。

しかしその人は、「なぜ落ちたのか?」を考えず、技術も心構えも変えようとしないまま、何度も審査に臨むそうです。

「審査に臨む=努力」と、明らかに努力の仕方を間違えているとの事です。

 

また以前、将棋の藤井聡太さんが29連勝した際に、脳科学者の茂木健一郎さんが、

「29連勝する確率はなんと、536870912分の一という計算に…」

と発言してしまいましたが、1回の勝率が「二分の一」として成立してしまうと、将棋素人でも藤井聡太さんに勝つ確率が二分の一となってしまいますが、そんな訳ありません。

 

試合も審査も学校のテストのように、数値化すれば誰もが理解できるでしょうが、技術や心構えといった数値化できない要素を認識するの事が苦手な人は、一定数いると感じています。

 

 

 

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