伸張反射とは、

 

「腱を押す事で筋に張力を与え筋に収縮反応を起きる」

 

事です。

その為、スポーツの世界では自分の筋肉に起こる伸張反射を利用する考え方が主流ですが、私が考え方は異なります。

自分に起きる伸張反射に着目するのではなく、

 

相手に起きる伸張反射を利用する

 

という考えです。

伸張反射は脳を経由せずに起こる反応です。

つまり、相手の意思に反した反応を誘発させる事が出来るということです。

 

例えば足先(つま先)蹴りや足刀蹴りの狙いは、膝下の膝蓋腱や股関節に付随する脚の筋肉の腱各種です。

 

足先蹴りは、漫画などでは腹部を突く刺すように使われますが、そのような使い方をしたら足の指を骨折するリスクが非常に高まります。

その為、徹底的に足先を鍛えるという考え方もありますが、労力やリスクに対して効果が低いと私は考えます。

鍛える事に異論はありませんが、狙う箇所を屈強な腹筋ではなく、腱をはじめとした急所が密集する膝周辺、股関節周辺にした方が効果的です。

また、足先を使う必然性も生まれます。

それら腱をはじめとした急所には、パワーよりもスピード、鋭さを優先した打撃が合理的です。

足先蹴りや足刀蹴りによって、膝や金的を蹴ればその時点で大きなダメージを与えることができます。

よしんば外して膝下、股関節周辺に当たっても、相手の脚に伸張反射を誘発させ、相手の身体を股関節から「くの字」にする事が出来ます。

 

但し、護身(武術)としては有効でも、というより有効だからこそ、殆どの格闘技では危険な為反則となります。

腱反射を誘発させるという考えを応用するならば、寝技攻防の再、膝蓋腱を肘や腕刀を使って押す事を一つのテクニックとして使えば有効に作用するでしょう。

アキレス腱固めは、まさに腱そのものを攻める技となります。

 

膝裏にも腱や靭帯が集約しています。

内股を狙うローキック、通称インローを、内股では無く膝裏を狙うようにすれば、相手の伸張反射を誘発させ崩しやすくなります。

 

肘関節を掛ける際は、肘のやや上の腱に腕刀を当てることで、上腕三頭筋の伸張反射を誘発させ、容易に相手の肘を伸ばす事が出来ます。

逆に相手が腕を伸ばして押さえ付けようとした時などは、肘裏の腱に手刀を打つ事で、上腕二頭筋を伸張反射させ、相手の腕を引かせる事が出来ます。

 

腱反射の性質を知ることで、空手の手刀や肘、足刀、足先等が効果的に活用することがわかります。

 

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