やあ、みなさん、私の研究室へようこそ。
スポーツの試合の直前は、
練習を軽めにして、体調を整えるのが普通です。
7月9日に備えて、
軽めのネタで、緊張をほぐすことも必要ではないか、
と思ったので、こういうネタを取り上げることにしました。
東日本大震災のとき、
私は、自宅から1kmほど離れた中学校に避難しました。
グラウンドが駐車場として使われ、
たくさんの車が停まっていました。
その中に、フィアット500がありました。
写真1
妹は、これを見て、
「最高にカワイイ」
と言っていました。
このデザインのもとになったのは、
先代のフィアット500です。
↓ 写真2
先代と現行を見比べると、
現行が先代のデザインを引き継いでいることが、よくわかると思います。
写真3
左が先代 右が現行
先代をデザインしたのは、ダンテ・ジアコーサという人です。
ジアコーサは、実は、
「かわいい車を作ろう」
とか
「かわいいデザインにしよう」
などとは、全く考えていませんでした。
ジアコーサが、
『カーグラフィックTV』という番組で語ったところによれば、
このデザインは、コスト削減のために生まれたものでした。
メーカーから、販売価格を○○リラに抑えろ(何リラだったか忘れました)、
という要求をつきつけられ、
どうやったらコストを抑えられるか、
と考えた末に出した答えが、
ボディの表面積を小さくする、
という方法でした。
ボディの表面積を小さくすれば、
使う鉄板の量を減らせるから、
コストを抑えられるんじゃないか、
と考えたのでした。
表面積を小さくすることで、使う鉄板の量を減らそうとしたら、
ああいうカタチになったのです。
あのカタチは、
かわいくしようと思って生まれたのではなく、
コスト削減を追求した結果、生まれたデザインだったのです。
かわいいクルマ、といえば、
ある自動車雑誌に、
”世界一かわいいクルマ”として、この車が紹介されていました。
写真4
BMWイセッタという車です。
え?あまりかわいくない?
では、これはどうでしょう。
写真5
写真6
これは、ちょっと反則ですね。
イセッタの最大の特徴は、乗り降りの仕方です。
写真7
このように、運転席の前にドアがあって、
そこから乗り降りするようになっています。
ちなみに、イセッタは、もともとイタリアのイソというメーカーが作った車でした。
イソ社が生産したイセッタは、1000台程度でしたが、
各国のメーカーに製造権を供与したため、
イタリアよりも他国での生産数のほうが、多くなっています。
中でもBMWは、16万台あまりを生産したため、
イセッタ=BMW、というイメージになっています。
写真の転載元
写真1
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/20110415_438082.html
写真2
http://toy.hobidas.com/blog/marumochi/archives/2008/05/fiat-500-abarth.html
写真3
http://xbody.org/10874
写真4
ウィキペディア
写真5、6
http://nostalgia1970.blog135.fc2.com/blog-entry-115.html
写真7
http://cocohico.exblog.jp/7360597
フィアット500、イセッタが、
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