真珠の首飾りとダイヤのネックレス | 朝倉新哉の研究室

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http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111216/plc11121601380002-n1.htm

からの引用です。

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海洋安保強化への布石 中国「真珠の首飾り」に「ダイヤのネックレス」戦略で対抗

2011年12月16日

日印共同プロジェクト「デリー・ムンバイ間産業大動脈構想」の推進は、
海洋安全保障での日印関係強化への布石といえ意義は大きい。
日米はアジア有数の海軍国家・インドの「ダイヤのネックレス」戦略を後押しすることで、
中国の海洋権益拡大にくさびを打ち込む。(半沢尚久)

 日米は6月の安全保障協議委員会(2プラス2)合意でインドとの協力強化を明記。
海洋での中国包囲網にインドを組み込むことを両国の共通課題に位置づけた。
19日にはワシントンで初の日米印3カ国高官協議を開き、海洋安保を中心議題に据える。

 背景には、重要な海上交通路(シーレーン)であるインド洋で、
中国が艦艇を展開させる拠点としてミャンマーやパキスタンなどで港湾建設を進める
「真珠の首飾り」戦略を進めていることがある。
中国国防省は12日、
アフリカ東部沖のセーシェルを海軍の燃料補給などの中継地として検討していると明らかにした。

 これにインドが対抗策として講じたのが、
アフリカ東部や東南アジア諸国と連携を強める「ダイヤのネックレス」戦略だ。
オーストラリア北部への海兵隊駐留を決め、
インド洋での対中シフトにかじを切った米国の戦略とも合致する。

 日本の対インド支援は、米印の海洋戦略を同じ方向に向かわせるための下支えが狙いだ。
ダイヤのネックレス戦略と足並みをそろえるように
11月の日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で
ASEAN各国の「連結性」強化に向け、2兆円規模の事業支援方針を表明したのも、
この戦略の一環だといえる。

 道路・港湾整備を進め、陸と海を「回廊」でつなぐことで
ASEAN各国の利害を一致させ、中国を封じ込める狙いがある。
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中国はもともとパキスタンと親密であり、それに加えて、

ミャンマー、スリランカ、バングラデシュとの関係を深めることで

”インド包囲網”を形成しようとしています。

これが”真珠の首飾り”戦略です。

国家戦略研究
中国による”インド包囲網”それが真珠の首飾り戦略


インドがそれに対抗して、打ち出したのが”ダイヤのネックレス戦略”です。
国家戦略研究


日本は、パキスタン、ミャンマー、スリランカ、バングラデシュ、いずれの国とも友好関係を保っており、

”真珠の首飾り”を機能させないカギを握っている立場にあるといっても過言ではありません。


外からの牽制を重視しすぎると、中国国内を団結させる方便に利用される、という恐れがあります。

内に問題があるときは、外に敵を作って国内を団結させる、

というのは為政者がよく使う手です。

武田信玄や上杉謙信が外征を繰り返したのは、家臣の不満をそらすためだ、という見方があります。

信玄の家臣も謙信の家臣も独立心が強く、命令に従わなかったり、

謀反を起こしたりしていたのです。

そういう家臣をまとめるため、国外の敵に目を向けさせることで、団結を図り、

なおかつ、国主(信玄や謙信)の命令に従うことを浸透させるために、国外遠征を行った、

という見方です。


中国にとって”国内をまとめる”というのは、

チベットやウイグルに対する”同化”(民族抹殺)を強めることを意味します。

日本としては、インドに協力しつつ、”真珠の首飾り参加国”に働きかけることで、

”真珠の首飾り”を機能させないような外交を進めるべきです。

インドに対して、強硬な政策を採るなら、最悪の場合、

日本からの経済援助の停止もありうる、という働きかけをすれば、

そうそう中国の言いなりになるわけにもいかないでしょう。

そして、親日回廊工作によって、中国を分裂させてしまえば、

”真珠の首飾り”を画策している大元がなくなるのです。

根本の解決策は、中国の分裂です。

ただ、親日回廊実現には、時間がかかります。

親日回廊実現までの間は、”ダイヤのネックレス”を後押しすることで、

中国の動きを封じるのは、良策だと思います。


国家戦略研究
”インドの狂虎”タイガー・ジェット・シン
この人なら
「真珠の首飾り?そんなもん食いちぎってやるぜ!」
とか言いそう…
http://blog.goo.ne.jp/pegasus_es2004/e/d97ca957ec4a623277d3dee04ae79994より転載



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