先日の四国犬に関する報道で、やはり狂犬病予防接種を妄信する人達がSNSで非科学的なことを言っている。日本人お得意の思考停止だ。
ヤフコメに以下の意見があった。
『狂犬病とは言うものの哺乳類ならなんでも感染するウイルスですからね。野生のキツネやタヌキも持ってる筈なので国内から根絶されたとは思えない。それに海外では未だに発症例も多くいつでも輸入感染されるリスクがあるので予防接種は必須でしょ。』
『野生化したアライグマなどから人や犬に感染する事か問題視されていますね。 いつ、どこで、どの様に感染するか分からないから、予防接種か必要。』
これ以外の意見も全て、『犬に狂犬病ワクチンを打っておけば大丈夫!』という内容のことが書いているが、コロナ騒動の時と同じで想像でものを言うな。
せっかく『哺乳類ならなんでも感染するウイルスですからね。』と理解しておきながら、なんで『犬にだけ狂犬病ワクチンを打っておけば大丈夫!』と勘違いするのだ?あなたは狐や狸、アライグマに噛まれないのか?
海外では猫やフェレットにも狂犬病ワクチン接種義務がある国や州もある。この記事の最後の新聞記事を参照してほしい。
万が一、日本に狂犬病ウイルスを持った動物が侵入した場合に、何故『そいつは犬だけを噛む』と想像するのだ?狂犬病のリスクを持っているのは犬だけではない。猫やイタチ、鼠は怖くないのか?
あと、『この先、海外から狂犬病ウイルスが日本に入ってくるかもしれない!』という、万が一を心配する人は天然痘ワクチンを打っているのか?天然痘ウイルスだって日本に再上陸する可能性はゼロではない。破傷風菌に至っては、自衛隊員やレスキュー隊員ではない一般人も、狂犬病と比較にならないくらいリスクが高い。狂犬病を恐れる人は破傷風ワクチンを打たなくて良いのか?
2018年には、国際獣疫事務局から日本の狂犬病予防接種の法律の見直し・改定を勧告されている。『日本の狂犬病対策は過剰』と言われているのだ。
もともと日本人は理系に強く、だから欧米列強に立ち向かえたのに、現在は自分で調べもせず、想像や妄想、思い込みでものを言う人が増えた。
『狂犬病予防接種は必要』と信じる人は、以下の読売新聞の記事をよく読んでほしい。