数日前に、

2年間かけて読み込んできた、

神智学(アリス・ベイリー)の入門書、

全四巻を読み終えました本

 

長かったビックリマーク

……それでも入門書っていうショボーン汗

探究の道は果てしないですね。

 

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私の中にずいぶん前から、

「近代神智学などの思想が

ナチズムや陰謀論、

それにカルト的な宗教問題の

背景になってきた」

という問題意識があり。

 

さらに踏み込んで言及するならば、

いまのスピリチュアリズムの

ベースの考えにもなっていますから、

「その光と闇に迫る」

という、個人の手に余る探求に

密かに挑んでおりました。

 

いや、ほんと、すごい大変でした。

何度やめようと思ったことか……

 

 

すごくすごく、

平たく言ってしまうと、

 

「霊性進化論」

というものの見方には、

功罪があるということです。

 

『人間という存在は、

途方もない長い転生を経てゆっくりと、

霊的に進化向上していく。

 

鉱物、植物、動物、人間、

そして人間を超えたものへと、

生きとし生けるものは進化向上する。

 

この道をはずれたものは、

獣人に転落する(退化、堕落)』

 

という霊性進化のストーリーがあります。

 

これは霊的エリート主義を生みがちです。

事実、差別主義にもつながった過去があり、

第二次世界大戦の因子になりました。

 

また、世界のあらゆる物事を、

徹底した階層構造の中に配置しなおすことで、

いい意味でもよくない意味でも、

新しい世界秩序を生みだしています。

 

マニ教的な善悪二元論や、

グノーシス主義などとも

通底する世界観を持っているとも言えます。

 

 

秘教的な教えはおそらく私が、

「魂的に知っている」世界であって、

適性があるなと思う一方で、

 

しばしば気分の悪さにも襲われ、

探究の一切をやめてしまいたくもなります。

何度も放り出そうかと思いました。

 

自分の内側の光と闇が炙り出されるようでしたし、

こういった教義に関わらずに、

平凡・素朴に生きていた方が、

よっぽど清らかではないかと思ったりもしました。

 

素朴に愛と感謝の気持ちで

生きていきたい、と。

 

……しかし、

こちらの道に招きのようなものを

感じたということもあり、

孤独な探求を続けてきました。

 

 

宗教学博士の太田俊寛さんによれば、

このような「霊性進化論」は、

ダーウィンの進化論によるインパクト

生じたのだといいます。

 

キリスト教世界観が科学の発展によって受けた、

ファーストインパクトが地動説、

セカンドインパクトが進化論だったでしょう。

 

ダーウィンの進化論は、

神によって創られた「特別な」人類

という物語を打ち壊してしまった。

 

科学が霊性を否定する反動として、

心霊主義も、近代神智学も、

勃興してきているということおばけくん

 

私たちの霊魂の問題に

新たな救いを求めて、

物語が必要とされたのです。

 

その結果として生まれたのが、

現代のスピリチュアリズムにつながる、

神智学の思想体系でした。

 

古今東西の宗教を融合し、

当時の科学の常識も織り交ぜるかたちで、

鬼才・ブラバツキーが書いたのが、

神智学のバイブル『シークレット・ドクトリン』。

 

それを継承、発展させたのが、

アリス・ベイリーということになります。