父の七回忌法要のため、岩手に帰省しておりました。
父の命日は2011年3月11日。
震災の日の朝でした。
父を連れて病院から実家に戻り、
今は亡き先代の住職さまに枕経をあげていただいている時に、
本震の揺れが襲ってきたことを今でも鮮明に覚えています。
その後、余震におびえながら、
電気とガスの止まった実家で親族で助け合って
合宿のように暮らしながら葬儀の準備をしたのでした。
法要をしていただくお寺さんが雪深い地方にあるため、
雪も溶けて温かくなった時期に七回忌を行うことに。
私と下の兄が東京から、
叔母夫妻が北海道から集まることができました。
様々な思い出を語り合うことができ、
しみじみと父や亡き親族たちの存在を感じる1日でした。
母の日でもあったので、
上の兄と相談して父と母が眠るお墓にお供えする花の中に
カーネーションを入れてもらいました
雪国の春、新緑が美しい季節です。
雪溶けの水と、萌え始めた若葉、
山桜ややまなしの花。
山野草の素朴で清らかな花々。
春の静かな喜びと美しさが野に山に満ちていました。
お経をあげていただいている時も、
帰りの新幹線でも、
なんだかハートチャクラが開いて涙が止まらなくなりました。
こちら側にいる親族たちの温かさ、
向こう側にいる人々の温かさ、
その両方がとてもありがたく感じられ、
たくさんの人々の想いによって守られている感覚で胸がいっぱいでした。
不思議な感動の余韻を引きずって、
今日も自分にできる精一杯を生きてゆこうと思います