しつこく今年の推し花

コウライテンナンショウである。

サトイモ科の植物で、蛇柄っぽい茎を持つ。

こんな感じである。

下が初夏。

春には翅のついた蛇みたいな感じで佇んでいたのだ。蛇の鎌首みたいなのは仏炎苞と言ってサトイモ科のトレードマーク。これは葉が特殊化してこんな形になったそうだ。花は、この中の太い棒状の穂の下側に付く(肉穂花序)。虫にしかわからないにおいを出して虫を引き寄せ、雄花は

仏炎苞に穴があって虫は外に出られるけど雌花には無い。そうやって自分

を受粉させてくれた虫を中に閉じ込めて何匹も殺して、彼女らは実をつけるのであった(*)。

(*)中で子育てする虫もいるらしい。

しなびた仏炎苞にくるまれた実。仏炎苞を破って実が太ってくる。雄花は…まあ、その辺に立っている。

 

春夏と彼と彼女を写真に収め、

とうとう雌花が熟れる季節である。

まずは、いつものところの湖と海。

適度に草が枯れて葉が落ちた。

お天気も、まあ悪くなかった。

秋ですなあ照れ

 

天使のはしごまで映っていた。撮ったときには気づかなかったなあラブ
 
コウライテンナンショウの実は、
写真的には大豊作だった。
(去年に比べて実をつけた個体の数が
どうとかは知らないが)
フキがいなくなったのと、実が赤くなって唇
見つけやすくなったからだ。
 
あんなにここを先途と繁茂してたのにねえ。スッカスカじゃん。これが無常といふものか。
 
いつも通り、ちょっと小暗くみえる道を降りていく。
ほんとはマイヅルソウの赤い実も
観たかったんだけど、見当たらなかった。
 
コウライテンナンショウを探しに行く道の途中にも、湖の向こうに海が見える場所があった。気づかなかったな。葉が枯れたから現れたのかな。
 
おやー。ぽつん、ぽつんと実が顔を出している。
 

 

熟れ方に差があるのは

場所柄によるのかな。

それは人間の女の子だって、

おんなじだし。

(これ以上書くとセクハラとか

言い出す人が出てくるかも

知れないからこれで止めとくが。)

 

なぜか、生きてんのか死んでんのか分からない様子で横ばいになって熟れているのもいた。青々してた時には、立ってたと思うけどなあ。

あ、雄花は…見当たりませんでした。あんま積極的に見つけようともしなかったしキョロキョロ枯れたのか、刈られたのか、見当たらなかったのか…。花の命は短くて、苦しきことのみ…である。

 

オオウバユリも花が終わって実をつけていた。花が咲くまで約8年、花を咲かせ実をつけて一生を終わる。

 

背丈は実をつけるのにあんま関係ないんだね。

 

うつくしーい、エゾトリカブト?なんだろう?

 

かくして、今年はコウライテンナンショウの

芽吹きから実が熟れるまでを

観ることができたのだ照れ

来年は、何にしようかなラブラブラブ