す昭和と聞いて思い浮かぶのは?

 

昭和…枯れすすき?

さくらと一郎っていう中年デュオが

歌ってました。

 

 

ルンルンちかーらーの 限り

生きーぃたから

みーれぇーんなど 無いわぁ~

花っ さえもっ 咲かぬぅー

ふぅたぁーりぃはっ 枯ぁあれすすきールンルン

 

こんな感じで熱唱なさってました照れ

 

昭和49年の唄で、ドラマの挿入歌でした。

(『時間ですよ昭和元年』)

私小学生でしたねー。

確か、堺正章とか悠木千帆(後に樹木希林)、

デビューしたての浅田美代子も出ていた。

 

うちでは観ていなかったから

(というより、銭湯の脱衣場シーンに

女性のハダカが映っていて母が子供にはNG出した)

曲だけ知っていました。

ヒットしましたから。

(周りのコたちは観ていて、話が

あわなかったニコニコ

 

冒頭の、

 

ルンルン貧しさに 負けた

いえ 世間に負けたルンルン

 

っていうフレーズ、流行りましたねー

小学生がそのへんで節つけて

歌ってたもの。喜んで。てか、

面白がって。

 

これに、

 

ルンルンこの街も追われた

いっそ きれいに死のうかルンルン

 

と続くの。

んで、「力の限り生きたから~」

の熱血二重唱になるのですが、

まーあびんぼ臭い歌詞だなぁ。

一生懸命生きても貧しさと世間に負けるのだ

んで街まで追われるのだ。

 

昭和の世間とは、

なんと冷たいもんであろう。

あたしそんな時代に20年以上も

生きたのだキョロキョロ

 

今よりタブーや制約の多い世間だった

ろうしね、因習とかしきたりとか

そういう法律じゃないところの縛り。

それらに引っかからずに生きて行ければ

義理人情に篤~い共同体のゆりかごに守られ

赤子のように無邪気に

制約に引っかかっちゃった人を侮蔑し

罵倒しそれで留飲を下げて

生きて行かれたのかも知れない。

 

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう

 
二番も今回知ったのだけど、
まーあ昭和だわ。
 
ルンルン踏まれても耐えた そう傷つきながら
淋しさをかみしめ
夢を持とうと話した
幸せなんて望まぬが
人並みでいたいルンルン
 
んで
流れ星を見つめて二人は枯れすすき
と。
 
踏まれて傷つけられても耐えるんですよ?
さすがは大リーグボール養成ギプスを
産み出した昭和だ。
(れを父親が一人息子に装着するのだ。)
耐えて耐えて目指す場所が人並みって、
そんだけやったんならもっと
高望みしなさいって今なら思う。
でもきっと、
努力して努力してせめて人並みを目指す
っていう
みじめったらしくいじけた考えが、
慎ましく謙虚、愛い奴じゃのうニヤリ
なんて思われてたのかも知れないな昭和って。
その「謙虚さ」がウケてこの曲が
ヒットしていたのかも知れない。
 
大リーグボール養成ギプス。これを江口寿史が「すすめ!!パイレーツ」でパロっていて、とっても笑えた。
 
自己韜晦して周りに可愛がってもらう、
敵意を抱かせないようにするっていうのが
昭和の処世術だったのかなあ。
 
「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」
 
とうちのママがよく言っていた。
これ令和のいまでも通用するだろうか。
 
日経BOOKプラスによると、
「昭和人間」には「前期昭和人間」と
「後期昭和人間」が居る。
あたしは、ていうか今のアラカンは殆ど
前期だろう。
前期は男尊女卑、後期は男女平等なんだそうだ。
たしかにねー
 
男は立てておきなさい
 
ってうちのママ言ってたもん。
慎ましく謙虚、愛い奴じゃのうと
思われるためのオンナの処世術だろうか。
 
立ててさえ置けばいいんだから、
あんなもんニヤリ
 
っていうニュアンスも
ちょっとあった感じがしたけど照れ