先日弟の家に遊びに行った。

久しぶりだ。

 

サブスク」というのを

やっていて、

月千円くらいで映画や

アニメを観られる。

みせてもらいに行ったのだ。

かねてから見たかった

「Ted」

を一緒に観た。

YouTubeで映画の宣伝を見たり、

いろんなサイトであらすじを

読んだりしていたが、

本編は観た事がなかった。

大人で友情を大事にする

酸いも甘いもかみ分けたテディ・ベア

であることはあったんだけど、

Tedの動きは素晴らしく秀逸で

面白かったんだけど、

想像を超えるお下品さだった照れ

 

その、お下品とお下劣の

掃きだめの中で

クィーンのコーラスと

ブライアンのギターソロが

天高く舞う丹頂鶴のごとく

高らかに響き渡っていたルンルンルンルンルンルン

 

な、なんでこの(お下品でエッチな)映画に

クィーンが流れるワケ?びっくりびっくりびっくり

…ちょっとプライドが傷ついた。

「今、プライドが傷ついただろ?」

と言う顔をして弟がニヤニヤしながら

私の顔を見ていた。

 

雷嫌いの

テッドとその友人ジョン・ベネットが

座右の映画(?)にしていたのが

「フラッシュ・ゴードン」

だったなんてー

やっぱり映画はあらすじや

宣伝だけ見て想像するもんじゃなくて

ちゃんと全編見て置くものね。

 

※何故ゆえクィーンはB級映画(って某ロック評論家が言ってたもん)の音楽を引き受けたのか。オファーが来ないんだろうか。「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー賞とったからいいけどさ。

 

昼頃。

茶の間のテーブルに

ヘッジホッグのついた

カップがひとつ。

はんぶんくらい飲まれている。

コーヒーだ。

冷めているし、これは朝から

置いてあった。

内側の白地にコーヒーの焦げ茶が

薄くこびりついていてちょっと汚い。

 

「これ、あんた?」

 

ダイニングキッチンの椅子に

座ってテレビを観ていた弟に

尋ねる。

 

「ああ。俺」

 

「まだ飲むの?」

 

「飲むよえー

 

たしなめられると思い、ちょっと

気色ばむ。

 

「あたしもなんだよ。

冷めたコーヒーをいつまでも

ずるずる飲むのが好きなんだよ照れ

 

そうなんである。

職場でも朝入れたコーヒーを

ちょびちょび飲んで、

すっかり冷めて

カップにコーヒーがこびりついて

なんだか薄汚くみすぼらしくなっても

飲み続ける。

美味いんだなこれがラブ

姉弟で、

お互い、そんなクセがあることも

気付かなかった。

ヘンなとこ姉弟なんだな。

 

そう言えば母が言っていた。

私は

歩き方が父ととてもよく似ているという。

猫背で内股。

父は仕事時間は不規則だったし、

入院期間も長く、

健康な時は同僚と飲みにいったり

パチンコ行ったりで忙しく、

「鉄砲玉」

と母から呼ばれていた。

だから、父と並んで歩く事なんて

殆どなかったのにね。

ヘンなとこ親子である照れ

ゲームに負けたお嬢さんの1人が部屋でとんでもないことしちゃった。お片づけはジョン・ベネットとその恋人。