これって「あるある」なんかいな?

っていう「わんわん」話である。

わんわんあるある

 

友人の家には

「ロッロちゃん」という、

それはそれはイケメンくんの

トイプードルが居る。

 

人が玄関口に来ると

友人と一緒に躍り出てきて

大きな声でよく吠え、

足元にまつわりつく。

 

あらー遊んでほしいのねラブラブ

 

と友人はいうけれど、

 

てめぇ断りもなしに

なに入って来てんだよむかっ

 

と言っているようにも見える。

何度か行くうちに

私がソファに座ると

トナリに来るようになった。

こっちを振り向いて

指を舐める。

 

美味しくないと思うけど?

ヘンなもんついてるかも知れないし。

 

そのうち、トナリにくると

背中を見せるようになった。

撫でろということらしい。

 

首のあたりから胴へと

撫でてやる。

こんどは前足の上に

頭をのっけて伸びでも

しているみたいだ。

 

ああそんなに気持ちようございますかっ?

 

と思ったらパッと立ち上がり、

おもちゃ置き場へ行って

頂いたばかりの

音の出る楕円のボールを引っ張り出す。

ボールと一緒に駆け回り、

ソファの上に上がってきて

座っている私の

脂肪だらけのモモを踏んずけ

飛び降りた。

 

こいつ、

アタシのこと自分より下だと

思ってんじゃないかプンプン

 

確か犬は狼の仲間で、

(ていうより狼の仲間なんだよね

イヌ科だもん)

序列をとっても重んじる動物だと

聞いた。

なんでいきなりアタシが

カースト最下層?

しかーも、である。

ソファからあたしが立ち上がり、

ソファに座っているロッロを

見下ろす格好になった途端

ギャワンギャワンぎゃおぉぉおお!!!

と吠え唸り始めた。

 

「な、なにアンタ!」

 

驚きあきれ友人に尋ねる。

 

「ねえ、ロッロちゃんさ、

アタシのこと、自分より下だと

思ってない!?」


 

友人、のーんびり言う。

 

「ロッロちゃんはね、

自分が王様だと思ってるのー照れ

だから見下ろされると怒るのよー」

 

なな、なんたることか。

昔テレビCMで、

おいたをした犬をお座りさせ、

飼い主が上から叱りつけている

場面があったではないか。

(外人さんで、男性だった)

そん時のわんこは、

吠え声一つ立てず神妙に

説教を聞いていたぞむかっ

 

「あのそれって、あれじゃない?びっくり

ロッロちゃん、勘違いしてるんじゃない?びっくりびっくり

間違ってるって教えてあげたら?」

 

「ん-出来ないのよねぇ…」

 

「ほら、テレビでもやってるじゃない?

ドッグトレーナーとかって…」

 

「そうなんだけどねぇ…」

 

友人、遠い目をして

小首をかしげ

ベランダの向こうを眺める。

ドッグトレーナーって、お金が

かかるんだろうか?

それとも友人は、

序列を間違えて空威張りする

ロッロが

可愛いのだろうか。

 

かくして、吠え唸りに疲れた私は

ロッロが人が座ったり寝たりする場所に

居る時は

頭をロッロより高くしないように

床を匍匐前進して横切るように

なった。

 

あたしは犬を飼ったことはない。

(猫だってないけれど)

だから今一、可愛さが分かっていない

のかも知れない。

愛情が足らないのかも知れない。

でーも。

これって、間違ってないか?

それとも、「あるある」なんだろうか。

 

佐々木倫子『動物のお医者さん』からシーザー。もう30年以上も前だ。犬ぞりレースって今でもやっているのだろうか。あー稚内でやってたみたいですね。今年は暖冬でコースの雪が溶け、レース実施困難のため中止になったそうだ。

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