1月のある日のことである。

QALラプソディーツアー2024の

チケット販売会社から

パソコンにメールが来た。

 

お申込みいただいた公演について

主催者からご連絡

 

とのこと。

 

「本公演につきましては、

スペシャルゲスト出演決定につき、

開演時間を17:30とさせていただきます。

※開場時間に変更はございません。」

 

当初は、開場4時開演6時だったのだ。

それが、開演が30分早まって、

スペシャルゲストが演るという。

 

スペシャルゲストって、

函館出身のロックバンド

GLAYだ。

 

は?なんで?

んなもんウチ(札幌ドーム)だけ?

他所のドームも?

(他はスペシャルゲストなしだった)

なんで?

 

その分QALの開演が遅くなるって

いうことは、

帰る時間が遅くなるっていうことか?

ただでさえなんまんにんもの人たちが

同じ地下鉄の駅やバスの駅、

タクシー乗り場を目指して

酷寒の2月の夜、行列になって

ノロノロ歩かなくてはならないのだ。

遅くなるほど寒くなるし。

 

……大体の理由は予測がつく。

QAL達はどう思っているか分からない。

多分、興行を打つ人達にとって

満足のいくチケット販売数じゃ

無かったんだろう。

そういうことじゃないんだろうか。

Webでのチケット先行販売の

申し込みが

思いのほかスムーズだったし、

新聞広告もギリギリまで打っていた。

札幌ドームへ行く知り合いからも

ソールドアウトになったのは

一番安い席だけだと聞いていた。

 

だからGLAY付けますってこと!?

そりゃ失礼だろむかっ

スペシャルゲストとか言って、

40分位のライブさせて、

前座扱いでもするつもり?

QALがそんなこと、望むと思うかむかっむかっ

 

GLAYのコンサートは

チケット代どれくらいかは知らない。

でも、いつものライブの時間よりは

短いはずだ。

そこに、QALのライブの代金を

払って、GLAYファンが来るものだろうか。

今回ライブに来ない

クィーンファン、QALファン

だって、

「GLAYも観られるならおトク爆  笑

って、高いチケット代を払って

観る気になるものだろうか。

 

まーったく意図がわからんえー

 

空席が多かろうが

チケットが売れなかろうが

あたしの観たいのはQALだむかっむかっむかっ

 

なんだかとってもモヤモヤした気分で

ドームへ行った。

(GLAYには悪いけれど)

GLAYのライブが始まった時には

グッズ販売の列にはまって身動きが

取れず、

少し遅刻してドームに入った。

 

うわぁ!びっくりびっくりびっくりびっくりびっくり

 

なんという声量、

なんという迫力、

ギターも、ドラムも、ベースも、

彼ら全部が

ド迫力で洗練されていて

カッコよくて、

ステージがキラッキラに輝いていた。

 

これがGLAYラブラブラブ

 

彼らはとても難しい選択に

チャレンジしたと思う。

彼らの前にいるのは、

いつもの、彼らのファンじゃない。

多分ほとんどが

彼らの事は知っていても

別のロックバンドが好きな連中ばかりだ。

全くのアウェイに近い状態だ

まるで、ライブエイドのオファーを受けた

QUEENのように。

 

そこで、何を演るか、どう演るか、

盛り上げ、楽しませるにはどうしたら

いいか。

悩んだんじゃなかろうか。

 

たくさんの不安や迷いを乗り越えて

今自分に出来る最高の状態を

きっちり見せよう、

という意志

それぞれが持っているように見えた。

落ち着いていて、風格さえ感じた。

これをチャンスに、

俺たちのファンを増やしてやる

っていう心意気さえ感じさせた。

 

こんなロック魂を持った人たちを

観られてよかった。

なんだか心熱くなって、

気が付いたら

荷物を床に置いて

(自分の席までたどりつけなかったのだ)

縦揺れして必死に手拍子して、

GLAYすてきーっ飛び出すハート

とか声までかけていた。

 

彼ら最後まで素晴らしかった。
ありがとうーありがとうーと、
QUEENに、札幌に、みんなに

お礼を言っていた。

 

あっぱれである。

ちょっとファンに…なっちゃった照れ

こんな写真しか撮れなくてゴメン。GLAYファンもあっぱれな人達だ。1月のクィーン展に足を運んでいたと言う。素敵なバンドに素敵なファン、これは万国共通なのだ照れ