車を買い替えた。

クルマには

 

車検は通るけれども

何時故障するか分からない

 

という不思議な状態があるのだ。

サビがひどいとそういう事が

あるらしい。

ワタシの愛車もそうだった。

 

北海道には

ナンバープレートの地名に

その土地の名前が書いてあるだけで

クルマを売る時の査定価格が

下がるという地域があるのだけど、

その一つに住んでいる。

どの土地も海沿いだ。

その地域の車は、湿気や塩気で

サビが酷いのだ。

 

海沿いの、

あんまりお天気のよろしくない

うすら寒い地域。

海から塩気を含んだ霧が

上陸してくると、

ああ夏らしき季節が来たんだなと

分かる。

洗濯物の乾かない、

水分たっぷりの

イワシの加工工場の匂いがする

季節だ。

当然、錆びるわな。

 

親しくしている保険の代理店さん家に

お届け物をしに行った時。

白い車体の端々を蝕む

茶色いサビを見て

 

烏丸ちゃん…

そのクルマのサビの出方、危ないよぉ?

ちょっと見てもらった方がいいわー

 

と言われたのだ。

×ダ石油の、スタンドのにーちゃんに

言われたんじゃない。

(保証期間内にも関わらず

充電すればいいにも関わらず

バッテリー買わせたこと、

ぜってー忘れねーからなむかっむかっむかっ

車と保険の事には

絶対の信頼を置いている大ベテランの

代理店氏に言われたのだ。

 

えぇええ!?びっくりびっくりびっくりびっくりびっくり

 

私は震えあがった。

一番最初に買った車は、

走行中に故障し整備工場に

運ばれた。

マフラーがサビで破損したのだった。

どこのバカが

こんな大音声で運転してるの!?ムキー

と思ったら自分だった。

あんな思いは二度としたくない。

早速、いつも車検に出してる

整備工場へ。

 

代理店氏が車体だけ見て

喝破した通り、

中のサビがひどかった。

 

でもウクライナ情勢他諸般の事情で

整備工場さんが手を尽くしても

クルマがすぐに手に入らない。

(グローバルだな…いろんないみで)

今すぐどうなるという訳でもないが、

破損しました、すぐ車を見つけて
買い替えというワケにはいきません。
余裕を見て購入を決めた方がよい
とのことだった。
 

北海道の田舎町だ。

もともと

クルマ頼りのところがある。

そこへ

コロナ禍で人が公共の交通機関に

乗らなくなった。

バス会社が人員削減し、

5類相当になっても人員が戻らず

バスは減便に次ぐ減便

クルマが無くては買い物も

通院も1日仕事になる。

 

夫に話して買い替え決定。

(夫、ありがとう!!!)

車検前にクルマを手に入れることが

できず、

やむなく車検をとることにした。

車検を終えてクルマを取りに行った時、

車検が通ったと言うのに、

担当の女性が、

 

「今すぐどうなるということではないですが、

ヘンだと思ったらすぐお知らせくださいね」

 

と心配そうに言う。

 

ぞー…っダウン

 

それでも割とよく走ってくれたと

思う。

違和感を感じることなく

いつも通りのたのた運転し、

車検後3カ月ちょっとでクルマが来た。

来てびっくりびっくり

クルマって進化してるんだね。

ライトも勝手につくし

ガソリンも減らない。

いつもなんだかピッピピッピ鳴る。

ギアをRに入れると後ろが

小さな画面に映る。

 

すごいや。

※このコが一番最初に買ったクルマのライフ。サビでマフラーが破損したコ。このコにも、「車検は通るけどいつ故障するかわからない」宣告が下った。買い替えるしかないって分かった時、わんわん泣いたえーんえーんえーんえーんえーん今でも町でライフを見かけると、たまーに目で追ってる時がある。