路傍の叢に

この季節、

とっても美人さんな花が咲く。

紫や薄紫の、六弁がぱっと開く。

小さな花だ。

こーんな花。

 
花びらの先に、紫の濃いのと薄いのとどっちも、突起みたいなのが付いてるのラブ。凝った作りである。花びらのスジもキレイですね。
 

黒い縁のついた

黄色の中心から

3本くっついた雄蕊(なんだそうです)が

伸びる。

ああお名前なんて言うのかな、

可愛いなあ照れ

キレイだなあラブ

落ち着いた大人な感じで

しかも楚々として

美しい立ち姿だ。

 

ヒトフサニワゼキショウと言うらしい。

この間の

キジムシロを教わった観察会で

名前を知った。

やっぱり観察会の出発点である施設の

芝生にあった。

ガイドの先生が蕾を持っているのを

見つけて、

 

「あ、ヒトフサニワゼキショウですね」

 

と教えてくれた。

名前が長くて聞き取れない人が

多かったらしく、

先生は何度か言っていた。

きっと、

「一房庭石菖」

とか書くんだろう。

 

そうかー…これ

ヒトフサニワゼキショウっていうのかー

調べたら、アヤメ科だった。

 

ええっ!アヤメ科ぁびっくり

 

あらー…

アヤメはもちろん、カキツバタや、

うちのヴィクトリア

(と私が勝手に呼んでいるグラジオラス照れ

詳細は→She's Alive!~ヴィクトリア二世だ~)

と同じアヤメ科!

こーんな小さいのに?

でも色がきれいで

刀みたいな葉をもっている。

似てるっちゃ似てるのかな。

背が高いから、

こんな感じのひょろ長い写真が多かった。

花もニワゼキショウと比べると巨大であるニヤリ

アヤメ科の特徴がはっきり出ていた。

 

アヤメ科の特徴は

 

花が左右対称または放射相称(*)、

外花被・内花被が3枚づつ、

雄蕊3つ、雌蕊は先端で3裂

 

こーんなちっちゃくても、

特徴をちゃんと持ってるんだねえ、

多分。
(雌蕊どこにあるの?)

 

家の近くに、蕾を見つけた。

咲くの楽しみだな

早く咲かないかなー…っと、

思っていたのだけど、

この花、お昼しか咲かないらしい。

通勤前のゴミ出しの時は

未だつぼんだまま、

退勤して買い物の帰り、

わざわざ遠回りして見に行っても、

まだ日が高いと言うのに

もう花を閉じている。

 

これは退勤してきた時に見たヒトフサニワゼキショウ。内花被だけ閉じたところかなー?縁石にぴったりくっついてひっそり、である。どれがヒトフサちゃんの葉なんだかイネ科の雑草何だかよくわからん。

 

今日やっと、昼にスマホ持って

出掛けて見る事が出来た。

やっぱ美人さんだ照れラブラブ

 

彼女達は北アメリカやカナダ原産らしい。

帰化植物なんだそうだ。

そんな遠くからきて、

田舎の道端でイネ科や

その他雑草にもみくちゃにされて、

それでもすっきりすらっと端正に、

縁石の傍らに佇んでたりする。

美しいねえ。

 

彼女らは、

花は一日しか咲かないそうだ。

でも次から次へと咲くらしい。

もう実をつけているのもあった。

ちょっと卵っぽいてっぺんがちょこんと濃い緑のまるいのがついてますでしょ?

 

その辺にも、こーんな美人さんだったり、

あーんなカワイイのが

いるんだなあ。

歩くのが楽しみになってきたなあ。

こういうのを

道草っていうんだろうなあ照れ

 

※放射相称

goo国語辞書によると、

生物体の中心軸を通る相称面が3個以上あること。

なんだそうだ。なんだ?

サクラやヒトデがそうなんだってさ。

 

→放射相称(放射相称)とは?

 

こにも先月にはエゾエンゴサクが居たのだけれど。さすが春の妖精、跡形もなくきえちゃった。季節は巡るんだなあ。