鍛冶俊樹の軍事ジャーナル

(2024年3月4日号)

*日本核武装論の虚実

 大紀元に拙稿「日本核武装論の虚実核保有を阻む3つの障害」が掲載された。概要を紹介する。

 

 日本の核武装の第1の障害は日本国憲法である。9条2項には「陸海空軍その他の戦力」の保持は禁ぜられており核戦力は持てない。

 第2の障害は非核3原則である。核兵器を「持たず作らず持ち込ませず」という原則は見直し可能だが、現在の政治情勢で、これを見直そうという機運は殆どない。また憲法改正の機運は高まっているが、核戦力を保持できるように改正できるかは微妙だ。

核シェアリングは憲法改正を必要としないが、非核3原則に抵触する。現在、米国は日本および韓国を核の拡大抑止すなわち核の傘で防衛するとしているが、米国が日韓を守る為に米国民の多大な犠牲を覚悟するとは思えない。

 米国の核戦略は完全に行き詰っており、日本は核抑止力についての議論を本格化させねばならない。

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 軍事ジャーナリスト鍛冶俊樹(かじとしき)

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