鍛冶俊樹の軍事ジャーナル

(2024年2月7日号)

*中国海軍、台湾封鎖か

 大紀元に拙稿「中国海軍、台湾封鎖で兵糧攻めの恐怖。「台湾を救えるのは日本だけ」」が掲載された。概要を紹介する。

 

 1月22日に 米戦略国際問題研究所(CSIS)が台湾問題について米台の専門家87人のアンケート調査結果を公表した。この中で最も衝撃的だったのが、「今後5年間以内に起こりそうな事態」として8割以上が「中国軍による台湾に対する海上封鎖」を挙げた点だ。

 1月8日、自民党副総裁の麻生太郎氏は地元福岡県の国政報告会で、台湾有事に触れて「今までとは状況が違います。我々は台湾海峡で戦う。潜水艦で、軍艦を使ってというようなことになる。台湾の有事は間違いなく日本の存立危機事態にもなります。」と述べた。

 

 潜水艦は海上封鎖を打破するのに最適の兵器だ。台湾海軍も潜水艦を急造しているが、数も能力も、まだまだ不十分だ。そこへ行くと日本の潜水艦隊は中国の海上封鎖を打破するのに質量ともに十分である。

 麻生氏は、この講演の後、米国に向かいワシントンで米国家安全保障会議のインド・太平洋調整官カート・キャンベル氏と台湾情勢などについて意見交換をしている。

 中国が台湾を海上封鎖した場合、台湾海軍の現在の実力では封鎖を打破できない。米海軍ならできるが、その場合、米中戦争となり核戦争に発展しかねないから、結局米国は介入できない。となると日本が介入するしかない、という情勢認識を日米で共有したと見て間違いあるまい。

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 軍事ジャーナリスト鍛冶俊樹(かじとしき)

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