娘はある習い事をしています。
先日印象的な出来事がありました。
稽古場に行くと、いつも仲良くしている同学年の女の子が賞をとったようでトロフィーを持っていました。
娘は、チャレンジしていません。
先生からも、優勝したことの発表がありました。
その帰り道、車の中で娘が、
『○○ちゃん、優勝したんだって。おっきなトロフィー持ってた。なのに、すみませんね・・・チャレンジもしなくて、ああいう賞ももらうことがない情けない娘で。。』
ぼそぼそと、言いました。
わたしはとてもびっくりして、
『どうしたの。そんなこと誰も思ってないよ?』と答えると、
『でも、お母さんも、優勝した娘のお母さんの方が、いいでしょ。』
とても驚きました。
前もって、○○ちゃんが優勝した件について、チャレンジするかどうかは娘が決めることだという話をし、娘はチャレンジしないと決めたので、別にわたしはそれについて何とも思っていなかったからです。
へんなこと考えるねぇ。とか、そんなこと思わなくっていいよ。とか口元まで出かかったけど、もっと娘を勇気づけたいなと思いました。
前もって聞いたとき、娘はチャレンジについてNO!と即答でした。
なのにお友だちのトロフィーを見て、チャレンジしない自分が劣等の位置に落ちてしまったのかもしれません。
そこで、
『娘はさ、この習い事を、どんなふうにやっていきたいと思っているのかな?』と聴いてみました。
娘『うーん・・・。級は少しずつあげていきたいけど、外にチャレンジはしないで行きたいな。。級は、〇級まではいきたいな。』
私『そうなんだ。ちゃんと目標持ってるんだね』
娘『うん。・・・なんかね、ドキドキしたりってやなの。楽しくやっていきたい。』
私『おーー。それ、とってもステキだと思うよ娘の、楽しくやっていくっていう中身が、外でチャレンジはしないで、級をあげていけるようにお稽古するってことなんだね』
娘『うん』
私『そうかぁ~。娘は、楽しくやっていきたいのかぁ教えてくれてありがとう』
娘『うん・・』
私『で、、、それって、どうなんだろうね。さっき情けない娘って自分で言ってたけど(笑)』
娘『いやいや、なんかね、お母さんそう思ってガッカリしてるだろうなって思って』
私『今はどう思う?』
娘『思ってない(笑)ありがと、聴いてくれて』
娘は、もともと順位や勝ち負けにこだわらないところで、自分のペースで楽しくやっていきたいと思って、そのようにしていたんだと思います。
私からみても、そうでした
でもお友だちが賞を取り、先生や周囲の人々がそれを讃える場面に出会って、
賞を取る=能力がある
賞を取らない、チャレンジしない=能力がない
に傾いてしまったのかもしれません
でも、娘は楽しくやること=テキト―にやること、としているわけではなくコツコツとがんばっています。
それに聴くと、娘なりにちゃんと目標を持ってやっています
それって、とても素敵だと思うんです
(『育児のアルゴリズム』を受講したことがある方はわかると思いますが《現実的な理想》ですね)
娘に改めて話を聴き、目標を聴いて、娘が現実的な理想に向かって娘らしく一歩一歩取り組んでいるところを二人で共有できたことで、
チャレンジしない➡チャレンジから逃げる情けない子
ではなく、
チャレンジしない➡自分なりの目標に向かってできることし、チャレンジはしないことを選んだ子
なんだということを確認できました
娘も私も、このことで勇気づけられました
情けない子、、という言葉を娘の口から聴いたときはビックリしましたが、こうしてまずは話を聴いて一緒に目標を確認し、同じ出来事の意味付けを変えていくことができて本当によかったです
地元つちうら・つくばで、アドラー心理学に基づいた育児学習コース『パセージ』を学ぶ仲間を募集しています
お問い合わせお待ちしております
11月21日(火)
9:30~12:30
土浦市内の施設
参加費100円
11月15日(水)
9:30~12:30
つくばTX研究学園駅近郊
参加費無料
日が傾くと銀杏の葉の輝きが増していくようにおもいます
台風が来たり、雨ばかりだったりしていますが、
秋はてくてくと歩みを深め、しっかり生命を冬に向けて引き寄せています・・・
みなさんもお体に気を付けてお過ごしくださいね