目の前の人を認める。 | 辛島小恵ブログ「La Piccola Fortuna 」Powered by Ameba

目の前の人を認める。

みなさま。

あの悪夢のような日から3週間以上がたちました。



 まだ、行方不明の方は1万5000人以上、厳しい避難所生活を強いられている方々が16万人以上、福島では現在も予断を許さない状況が続き・・・余震も一日のうちに何度も起き、、、

 被災地の多くの方々、捜索活動や復旧作業、避難所の運営、物資の運搬などをされている方々、福島の現場で必死に作業されている方々、自分や自分の家族のことを後回しにして他人の命を守るために尽力されている方々・・・遠く離れた場所でも多くの人々が心を砕き、身を粉にしています。

心も体も疲労とストレスのピークに達しています。


 様々な思いから、公のこの場で発言することを控えさせていただいてきました。


しかし、私のここを覗くと、「元気になる」、「いつも楽しみにしている」と言ってくださっている方々を思い、考えた末、私なりの“発信”を続けていこう、と思った次第です。


いまこのような時期ですので、様々な興行や華やかなイベントについて自粛する動きがあります。その是非については各々の考えがあっていいと思っています。そこに、本物の「心を寄せる、寄り添う精神」があれば、行動は実を伴った本当の真心となって届くと思います。

思いやり、やさしさ、見つめる心の視点は人それぞれ高さが違ってよくて、だからこそ、そっと優しい手が届くこともある思います。


「津波てんでんこ」という言葉が多くの子供の命を救ったと聞きました。

危険を察知したら、親を待たずにてんでばらばらに逃げるという意味で、その精神は、「自分で判断する、目の前の人は助ける」だそうです。


とても大切なことだと思いました。


情報が溢れる時代、その情報に振り回されたり、またそれを間違った流布をしてしまったりという状況も起きる中で、

しっかりと自分の眼で見極める冷静さと判断力、そして決断するための“知識”がますます重要になっていると感じます。




新年度になり、暗いムードを払拭しようという前向きな動きも見えます。

それに賛同する人も、とてもそんな気持ちになれない人もいると思います。

ストレスや疲れ、不安は、ともすると、行き場のない怒りの感情となって噴出することもあります。

また、気持ちを無理やりコントロールしようとして、自分でも気づかないうちに、感情が鬱積していくこともあります。

泣いてもいいし、怒ってもいい。大声で叫んでもいい。

誰しも一度は似たような複雑な感情を経験したことがあるから、きっと支えてくれます。許してくれます。愛してくれます。


ひとりじゃない、ってそういうことだと思います。



目に見えない信じるチカラが試されています。