旧宮家、天皇に即位! | 魁!神社旅日記

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旧皇族、旧宮家から即位した天皇は室町時代の後花園天皇が

知られていますが、幕末にも旧宮家から天皇に即位した実績が

あります。

 

東武天皇】(東武皇帝)

旧宮家の伏見宮出身で慶応三年、上野の寛永寺に入り

輪王寺宮として活躍され、新政府軍が江戸に迫ると

徳川幕府を助けるよう新政府軍と交渉するが聞き入れ

られず、上野戦争で彰義隊に脱出を助けられ、榎本武揚

の幕府海軍により会津、米沢を経て仙台藩に移り

奥羽越列藩同盟の盟主、東武天皇(東武皇帝)として天皇に即位した。

年号は「大政」。

このことは当時のニューヨークタイムズにも

「二人のミカド」として報道されている。(1868年10月18日号)

 

北白川道久王

旧宮家、北白川宮

昭和20年の敗戦により、昭和天皇やその兄弟に

万が一のためのことあった場合には皇統を護持す

るために日本陸軍中野学校出身者

らによって将来の天皇として北白川宮道久王が

北陸に匿われる計画があった。

戦後は伊勢神宮大宮司、神社本庁統理を歴任

され平成30年に逝去された。

上皇陛下の「またいとこ」に当たる血縁。

 

梨本宮守正王

旧宮家、久邇宮出身であるが梨本宮を相続

日露戦争、第一次世界大戦などに出征したが

大東亜戦争(太平洋戦争)にはほとんど関係していない。

敗戦後、国際世論的に昭和天皇の戦犯指定が危惧

されている世相の中、天皇の身代わりとして戦犯指定を

受け、巣鴨プリズンに収容された。

半年後に釈放されたが、臣籍降下、公職追放を受け

昭和26年に逝去された。

 

 

以上、見てきたように近世、近代以降にも旧宮家、旧皇族が

天皇として扱われてきた事例は存在する。

このことはつまり旧宮家、旧皇族が正当な皇位継承者としての

資格を有してきたことの歴史的証明です。

旧宮家とは600年間の正統皇位継承候補者のことです。

 

旧宮家、旧皇族に関する重要資料である「四親王実録」が

宮内庁から公開されたのは平成23年(2011年)のことで

あったという。

つまり、平成11年(2005年)の小泉内閣の「皇室典範に関する有識者会議」

はこの重要資料を参照せずに皇位継承という国家的重大問題を論じて

いたことになる。

これはこの有識者会議の過程と結果に大きな欠陥があると言うべきであろう。

 

日本国家、日本国民はいつまで旧宮家、旧皇族という歴史の事実と

またその御子孫が現存されておられるという現在の現実に目を背け

続けるのであろうか?。

 

そして、天皇、皇族とは現在の天皇が基準ではない。

それは天孫、あるいは建国の祖である神武天皇を基準とする

もので、私達の先祖はその建国の祖の血統をこそ守ってきた

という原則を間違えてはならないでしょう。

 

旧宮家は本当に皇室制度を皇位継承を論ずるのならば絶対に目を背けずに

正面から取り組まねばならないことだと指摘したい。