日本國建国の理想については、その多くは神武天皇が大和において即位された時の言葉を
もって語られているものがほとんであり、それは間違ってはいないと思います。
ここでは三上照夫先生が語られた建国の精神についてご紹介いたします。
それは、神武天皇45歳の時、日向において親族を集めて語られた時の言葉の一節からである。
『かれ、くらくして正(ただしきみち)を養ひて、この西のほとりをしらす。みおや、神ひじりにして、慶(よろこび)を積み、
暉(ひかり)を重ねて、多(さわ)に年所(とし)を歴(へ)たり』
この一節から
「慶(よろこ)びを積み、暉(ひかり)を重ね、正しき道を養わんが為に」
これが三上先生があきらかにされた日本國建国の理想です。
一、「慶(よろこ)びを積み」 とは國民の生活の保障されることです。すなわち「玉」。
一、「暉(ひかり)を重ね」 とは生きがい、目標をもった高い精神文化、生活のことです。すなわち「鏡」。
一、「正しき道を養う」 とは道義の一貫、人の道のことである。すなわち「剣」。
これら建国の理想は三種の神器に現されているそうです。
そして、2月11日の建国記念の日はこれら神武肇國、神武創業の建国の精神を振り返る日であると言える
とのことでした。
神武天皇が即位の際に語られた建国の精神とともに知っておきたい理想ですね。