廃仏毀釈の真実(政府は穏便な神仏分離を意図) | 魁!神社旅日記

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本年は明治維新150周年とのことで、近年、明治政府の最大の愚行の一つとして評判の

悪い廃仏毀釈について検証してみたいと思います。

 

廃仏毀釈の背景には江戸時代を通じて特権階級的地位を得ていた仏僧、日本仏教はは、それゆえに

江戸時代を通じて腐敗があったようです。

 

いわゆる「葬式仏教」が確立したのはこの頃でした。

 

以下、幕末に日本を訪れた外国人の記録より。

 

「僧侶はいかなる尊敬も受けていない。彼らは愚かな怠け者で、
教義について何も知らない」
「教養ある日本人は、本当は仏教徒その僧侶を軽蔑している」
(ベルク「オレインブルク日本遠征記」)

「(日本人は)僧侶は詐欺師、寺は見栄があるから
行くだけのところ、などと語ってくれた」
(スエソン「江戸幕末滞在記」)

「およそ精気のない目つき、白痴のような顔つきをした彼ら
僧侶や神官には、ただ驚かされるばかりであった。とくに仏僧が
神官よりもひどかった」
(ヴェルナー「エルベ号館長幕末記」) 

 

このような日本仏教界の腐敗を背景に明治政府では、国学者らを中心に神仏分離が進められた

 

ようですが、それは後世、明治政府の愚行と語られる「廃仏毀釈」を意図したものではなく、

 

穏便な神仏分離がその本来意図したところであるようです。

 

以下、証拠資料

 

○「神仏分離を慎重にすべき令」
(太政官布告第二に六号、慶応四年4月10日)

○「神仏分離は廃仏毀釈ではない旨の論達」
(御沙汰第第五〇四号、慶応四年6月22日)

○「僧侶が妄りに復飾することを禁じた件」
(行政官布告七五二)