その昔、北斗の拳の拳王ことラオウは各地の拳法家、武術家たちを屈服させては
その極意書を奪っていたという話がありました(「カサンドラ伝説」の回)。
日本の古代王権(古代天皇、大和朝廷)では、制服した各地の氏族から
一、そのまつるカミのたましいを奪う
(具体的には氏族の守護神を祭る巫女たる族長の娘をさしだす)
一、神宝、神器を提供させる
一、命ぜられる貢物を毎年届ける
一、氏族のもっているカミの物語、芸能を天皇に披露する
という服属儀礼が行われていたようです。
(参考文献「アマテラスの誕生」など)
ラオウが各地の憲法家、武術家たちを倒して極意書を提出させる話と似ていますね。
またゴルゴ13のどこかの巻にはアフリカのどこかの国の独裁者が敵対する勇者の心臓を
食べて、その力をわがものにしようとする話が載っていました。
敵対するものの力をわがものとし力を増していくというのは単純な武力や呪術の支配する
原始的な社会ではよく見られる方法なのでしょうか。
古代天皇は各地の神々の力を己のものとしてパワーを増していったのでしょうか。
日本各地の神々の力を得た古代天皇に一国の神だけで立ち向かうのはもはや至難の業ですね。
こうして、古代日本社会は統一されていったのでしょう。