アニメーション映画『ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN』を観ました。
公式サイト:http://www.goblinslayer.jp/
監督:尾崎 隆晴
2020年2月1日劇場公開となっています。
『ゴブリンスレイヤー』は、「蝸牛(かぎゅう)くも」のライトノベルが原作。
英語では”Goblin Slayer”、「ゴブリンを皆殺しにする者」という意味です。
テレビアニメは2018年10月~12月に13回放送されました。(初回放送)
ゴブリンとは、いわゆる異世界ファンタジーによく出てくる「小鬼」です。
本作も、もちろん異世界ファンタジーの一つです。
(この機会に、異世界ファンタジーについて一言。
異世界ファンタジーとは、文字通りわれわれの住む現在の地球とは異なる世界で、中世的な世界観の中で人間以外のさまざまな種族が魔獣などと戦いながら暮らしています。
一昔前のアニメでは「巨大ロボットもの」が全盛でしたが、近年はそれに代わって異世界ファンタジーもの全盛です。
原作となるライトノベルや漫画で異世界ファンタジーものが”雨後の筍”のように続々と生まれているので、今後もこの傾向はしばらく(最低数年は)続くでしょう。
ずっと昔の映画やテレビなどで、西部劇とか時代劇(チャンバラもの)が流行ったのと似たようなものと考えればよいと思います。 )
ゴブリンは二足歩行ですが、人間よりはだいぶ小さく、『ゴブリンスレイヤー』の世界では、徹底的に人間と敵対します。
一匹一匹は強くないため、冒険者たちも軽くみています。
しかし、数が多いため、新参のパーティーが甘く見てかかって全滅させられることはよくあります。
『ゴブリンスレイヤー』の登場人物は、固有名詞(本名)で呼ばれることはありません。
(この点が特徴の一つ)
たとえば、妖精弓手(エルフの射手、女性)、牛飼娘、鉱人道士(ドワーフの術師、男性)のように、種族名と職業などで呼ばれます。(人間の場合は種族名なし)
主人公であるゴブリンスレイヤーは、人間からはそう呼ばれるわけですが、仲間のエルフからは「オルクボルグ」、ドワーフからは「かみきり丸」、リザードマンからは「小鬼殺し殿」と呼ばれています。
異世界ファンタジーの典型として、異なる種族、職業の冒険者たちがパーティーを組んで魔獣などを討伐に行くわけですが、主人公のパーティーのメンバーは次の通りです。
( )内は声優さん。
ゴブリンスレイヤー(梅原 裕一郎):主人公。幼い頃に住んでいた村がゴブリンに襲撃され、姉が殺されたため、ゴブリン討伐専門の冒険者となった。
女神官(小倉 唯) :人間の少女。新人ばかりの最初のパーティーがゴブリンにより彼女を除いて全滅し、彼女も危なかったところを主人公に助けられる。ヒロイン
妖精弓手(東山 奈央):上森人(ハイエルフ)で、弓の使い手。ベテラン
鉱人道士(中村 悠一):ドワーフの術師。ベテラン
蜥蜴僧侶(杉田 智和):リザードマンの僧侶。ベテラン
他の主な登場人物としては、
牛飼娘(井口 裕香):主人公の幼馴染。主人公が下宿?している農家の娘で、食事を作ってくれる。いつも主人公の帰りを待っている。巨乳。第2のヒロイン
受付嬢(内田 真礼):冒険者ギルドの受付嬢で、いつも主人公にゴブリン退治を斡旋する。主人公に好意を抱いている。主人公を取り巻く女性の中では3番目か。
今回だけの特別出演者として、
令嬢剣士(上坂 すみれ):貴族令嬢だが、冒険者となる。
なお、ゴブリンスレイヤーは他の登場人物と違っていつも甲冑で顔を隠しており、その素顔は牛飼娘以外は誰も知りません。
もちろん視聴者にも顔を見せません。
(これがもう一つの特徴)
主人公の決めゼリフは、
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」
この言葉の背景を一応解説しておくと、魔王を中心とする魔獣たちは人間世界を滅ぼすことを目的としているので、冒険者たちの討伐は多かれ少なかれこの世界を救うことにつながっているわけですし、魔王を倒せば世界は救われるわけです。
でも、魔王が滅んでもゴブリンが生き残っていれば一つの村くらいは簡単に絶滅されてしまいます。
以上でゴブスレの説明を終わりにして、本作ですが、ゴブリン討伐に出かけた令嬢剣士のパーティーが帰って来ないので、ゴブリンスレイヤーたちが令嬢剣士の実家から救出を依頼されるのが発端です。
令嬢剣士のパーティーは、令嬢剣士以外は皆殺され、令嬢剣士本人も生きてはいるが・・・
というわけです。
本作は約60分と映画としては(アニメ映画としても)時間が短いのですが、内容は十分満足できました。
ただ、初めての人がいきなり劇場で観てゴブリンスレイヤーの世界に入っていけるかどうかは、私には分かりません。
入場料は、一律1,400円と普通の映画と比べて安いです。
ただ、プログラムは1,650円と通常の倍くらいします。
特別に立派というわけでもないので不思議に思ったのですが、梅原裕一郎さんの写真(インタビュー付き)が4ページ、小倉唯さんと上坂すみれさんの写真(インタビュー付き)が4ページあり、その値段だと思います。
小倉唯さんと上坂すみれさんは寄り添ったりしていて、雰囲気を出しているのですが、アニメのプログラムで声優の写真を中心にして値段を上げているものは初めてみました。
極端に高いとはいえませんが、なんだかなぁ・・・
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