2017年の科学重大ニュース | 宇宙とブラックホールのQ&A

宇宙とブラックホールのQ&A

2019年6月6日にYahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いします。

産経新聞と読売新聞です。

・産経新聞科学欄2017年の重大ニュース
産経新聞12月25日(月)付(紙)。

「新時代」の扉を開く
ヘッドライン>日本初の地質年代名の誕生や有人月探査への動きなど、新時代の到来を告げる出来事が目立った2017年の科学分野を重大ニュースで振り返った。

以下に、このページの小見出し7つを挙げます。
各項目に順位は付いていませんが、上から下へ、右から左への順で並べます。
・地球史に「千葉時代」命名へ
・政府、有人月探査を検討
・地震予知体制に幕
・金井さん、初飛行と長期滞在
・他人由来のiPS移植
・重力波天文学が本格化
・猛毒ヒアリが日本侵入

分野別には、
宇宙・天文関連が3点、
医学・生物学関連が2点、
地球科学関連が2点
純粋な物理はありません。
ここ数年はノーベル賞受賞のニュースが毎年入っていたので、それがなかったのは寂しい気がしますが、仕方ないですね。



・読売新聞くらしサイエンス欄回顧2017
読売新聞2017年12月24日(日)付(紙)。

大見出しは「挑戦と発見 科学は進む」
ヘッドライン>地球の地質時代に千葉県市原市の地層にちなんだ「チバニアン」の命名が有力になり、米国の進宇宙基地構想に日本が参加の意思を見せるなど、将来に向けた明るい話題もあった2017年。
>一方、九州北部豪雨や原子力施設での内部被曝、ヒアリ発見など災害やトラブルも相次いだ。関係者の一言とともに、今年を振り返る。

というわけで、「関係者の一言」を引用しておきます。
順番の付け方は産経と一緒です。

・チバニアン
「名前が付いていない地質時代はほとんど残っていない。最後のチャンスだった。」
「正式に決まるまで気を引き締めたい」
日本の研究チームをまとめる岡田誠・茨城大教授(古地磁気学)11月14日記者会見

・宇宙・物理
1.中性子星合体時の重力波と電磁波を今年8月観測(10月16日国際チーム発表)
「人類初の成果だ」
電磁波の観測にかかわった吉田道利・国立天文台ハワイ観測所長 10月17日記者会見
2.「米国の飛行士が月に戻るための重要な一歩だ」
トランプ米大統領が米時間12月11日、米国の宇宙飛行士を月に送る計画の実現をNASAに求める指示書に署名。1972年のアポロ17号以来となる。
日本政府も、12月12日、米国主導の月上空宇宙基地構想への参加方針を決めた。
3.「すぐにでも仕事を始めたい」
日本人12人目の宇宙飛行士で医師の金井宣茂さんがISSから。来年6月まで滞在。

・環境
1.長崎県対馬でツシマヤマネコ調査用に設置したカメラにカワウソが
「カワウソがカメラに映っていてビックリした」
発見した琉球大の伊沢雅子教授 8月17日記者会見
その後、ふんのDNAの解析で韓国などの個体と遺伝的に近いことが判明
2.南米原産の強毒ヒアリが全国各地で発見、主要港湾は対策に追われる
3.トランプ米大統領が6月パリ協定からの離脱を表明
「我々は皆、同じカヌーに乗っている。コースを外さず目的地に到着しよう」
11月にドイツで開かれたCOP23で議長国になったフィジーのバイニマラマ首相の発言

・原子力
1.「伊方原子力発電所が新規制基準に適合するとした原子力規制委員会の判断は不合理」
広島高裁は12月13日、阿蘇山が破局的噴火を起こした場合の火砕流の影響を指摘し、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の運転差し止めを命じた。
2.政府は7月28日、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場用地の適性を色分けした地図「科学的特性マップ」を公表
「マップを機に、全国各地でのきめ細かな対話活動を丁寧に行っていきたい」世耕経産相
しかし、その後の意見交換会で1万円の謝礼で学生が動員されていたことが判明し批判を受ける
3.茨城県の日本原子力研究開発機構お洗い研究開発センターで6月6日、プルトニウムの粉末入りビニール袋が破裂、作業員5人が50年間で最大200~100ミリ・シーベルトにあたる内部被曝をした。

・災害・防災
1.7月5,6日の九州北部豪雨による死者・不明者は、福岡、大分両県で41人に上った。
「線状降水帯の予測は難しい」 気象庁橋田俊彦長官 7月20日の記者会見で
2.静岡県から九州沖にかけて発生が懸念される南海トラフ地震に備え、気象庁は11月1日、新しい情報発信の運用を始めた。・・・
一方、静岡県などで懸念される東海地震については、予知を前提とした情報発信のあり方を見直した。
「南海トラフのどこでいつ地震が起きるかはわからない。限られたデータをうまく理解し評価しなければならない」 評価を担う平田直(なおし)・東大地震研教授 11月27日記者会見で


引用は、私がふだん目にしていないものを多く引いているので、あまり意味はありません。