平成26年(2014年)暦要項を発表 | 宇宙とブラックホールのQ&A

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2019年6月6日にYahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いします。

国立天文台の2月1日付トピックスです。
10日ほど遅れましたが、どうせ来年の話だからいいでしょう(^_^
http://www.nao.ac.jp/news/topics/2013/20130201-rekiyoko.html

概要>国立天文台は「平成26年(2014)暦要項」を発表しました。2014年の春分の日は3月21日、秋分の日は9月23日になります。日食は2回ありますが、いずれも日本で見ることはできません。皆既月食は4月15日と10月8日にあります。中でも10月8日の皆既月食は全国で観察できるでしょう。

まず2月1日付の官報に掲載された「平成26年(2014) 暦要項」そのもののpdfはこちら。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/pdf/yoko2014.pdf

掲載されているのは、次の6項目。
・国民の祝日 : 名称、月日
 「法律で具体的に月日が明記されない国民の祝日のうち、春分の日・秋分の日は、 前年の2月の官報に暦要項を掲載することにより発表しています。 」ということで、来年2014年は春分の日が3月21日、秋分の日が9月23日。
 こどもの日と勤労感謝の日が日曜に重なるので、翌日の5月6日と11月24日が休日となります。
・日曜表 : 月、日
 最初の日曜は1月5日。
・二十四節気および雑節 : 名称、太陽黄経、中央標準時(月日、時刻)
 二十四節気は文字通り24件ありますが、雑節は冬春夏秋4回の土用、節分、春秋2回の彼岸、八十八夜、入梅、半夏生(はんげしょう)、二百十日の11件。
 いずれも太陽の視黄経により決まる天文現象なので、時刻まで載っています。
 地方ごとの梅雨入り宣言は気象庁が行ないますが、暦の上の入梅は国立天文台の所管なのですね。
・朔弦望 : 月相、中央標準時(月日、時刻)
 月相は、朔(新月)、上弦、望(満月)、下弦というサイクルのことで、月の形が黒と黄色で表示されています(唯一のカラー)。
 1月1日20時14分の朔から12月29日3時31分の上弦まで、計50件。
・東京の日出入 : 月日、日出・日入の中央標準時(時分)
 1月1日から10日ごとに計37日分の数値を記載。
・日食・月食など
 日本で見られる10月8日の皆既月食については、札幌、仙台、東京、京都、福岡、那覇の6都市での時刻・位置角を掲載。

暦要項の歴史的経緯は以下の通り。
>国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置をはじめ諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行しています。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項です。1954年(昭和29年)6月1日の官報に翌1955年(昭和30年)の暦要項を掲載したのが最初で、1964年(昭和39年)の暦要項からは現在のように前年2月の最初の官報に掲載するようになりました。

暦書とか暦象年表という言い方は、古代中国以来の暦編纂の伝統を引き継いでいるように感じますが、その内容として太陽・月・惑星だけでなく準惑星や小惑星のデータまで掲載されているのは西欧で発展した近代天文学の最新の成果です。

暦要項の内容のもう少し詳しい解説はこちら。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/

カレンダー屋さんは、暦要項を見てから印刷するわけです(^_^


★ せっかく天下の国立天文台がこういうものを出しているので、このブログでも今後は少しこれを意識しようかと思います。