地震直後もメールでデマが流れましたが、今も続いているようです。
このブログでご紹介した放射性元素についていえば、たとえば「水道水に放射性の○○が含まれている」というその○○がまったく根拠のないものだったり。
最初は○○と書いたのですが、実際は酸素です。
自然界に存在している酸素の同位体はほとんどが16で、他に17、18もわずかにありますが、いずれも安定同位体です。
酸素の放射性同位体というのは酸素15なのですが、これは半減期122秒で崩壊します。
つまり半減期2分なので、仮に浄水場で含まれていたとしても水道管を通る間にまったくなくなってしまいます。
そもそもこんな放射性元素は浄水場で確認されていません。
デマと決め付けて差し支えないと思います。
テレビニュースと新聞は基本的に間違ったことは書いていません。
(テレビでアナウンサー、記者、解説委員、専門家が言っていることは大丈夫ですが、非専門家がしゃべることは結構いい加減だったりします。)
また、そのソースは原子力安全･保安院か東京電力なので、細かいことはそれらのＨＰで確認できます。
それらに載っていないこと、確認できないことはデマです。
私は今回の大災害に際してもわずかな義援金を出すくらいことしかできず、自らの無力さを痛感していますが、少なくともいたずらに不安を煽り立てるデマに加担するようなことはしませんし、そういうデマを否定する活動には意味があると思っています。
関東大震災の頃からコミュニケーション手段は格段の進歩をみましたが、それを使いこなす人間の方はどれだけ進歩したのでしょうか。