最近の宇宙関係ニュースから | 宇宙とブラックホールのQ&A

宇宙とブラックホールのQ&A

2019年6月6日にYahoo!ブログから引っ越してきました。よろしくお願いします。

1.こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機の打ち上げ時刻を再決定
JAXAの1月20日付発表です。
http://www.jaxa.jp/countdown/h2bf2/index_j.html

宇宙ステーション補給機こうのとり2号機を搭載したH-IIBロケットは、当初1月20日(木)午後3時半に打上げを予定していたところ、氷結層を含む雲の発生が予測されたため、いったん延期されました。
今回、1月22日(土)午後2時半過ぎに再決定されたということです。
場所は、種子島宇宙センター。
ライブ中継あり。

無人なので、あまり騒がれる話ではないでしょうね。


2.JAXA、3段ロケット「H3」開発検討、有人も視野
朝日新聞の1月19日付記事です。
http://www.asahi.com/science/update/0119/TKY201101180581.html
>宇宙航空研究開発機構と三菱重工業が、次世代ロケット「H3」の技術的な検討を始めた。国産の主力ロケットH2A、H2Bは2段ロケットだが、H3はまったく新しい3段ロケットを想定。有人飛行に使うことができ、太陽系探査では「はやぶさ」などより大きな探査機も打ち上げられる。H2シリーズは基本設計から30年になるため、部分改良よりも新規開発する方が多目的化できるとみている。

中味は記事をご覧いただきたいのですが、よく分からないのは、コストは下げられるとしても、打上げ能力の方は7tから固体補助ロケットを使っても6tと逆に低下することです(図の説明)。
それなのに、「大型化も図れそうだ」と記事に書いているのは理解できません。


3.35億円オゾン層観測装置、復旧断念・・・ISS
読売新聞1月19日付記事です。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110119-OYT1T00856.htm
>宇宙航空研究開発機構と情報通信研究機構は19日、昨年4月に故障した国際宇宙ステーション(ISS)のオゾン層観測装置による観測再開を断念すると、国の宇宙開発委員会に報告した。
>装置の開発費は約35億円。1年間観測する予定だったが、故障まで半年観測しただけで終わった。

故障すること自体はやむを得ないとしても、故障原因が特定できないというのは情けないですね。
失敗が今後に生きないと思います。


4.ノーベル賞の根岸・鈴木氏、首相から感謝状
読売新聞1月19日付記事です。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110119-OYT1T00403.htm
>昨年のノーベル化学賞を受賞した根岸英一・米パデュー大特別教授(75)、鈴木章・北海道大名誉教授(80)に19日、菅首相から内閣総理大臣感謝状が贈られた。

お二人には日本でもすでに文化勲章が授与されています。
なぜそれに加えて総理大臣が感謝状を贈らなければならないのでしょうか。