朝日新聞2008年7月28日(月)
俳壇
稲畑汀子選
星涼し北斗七星しか知らず (糸魚川市) 砂山泰彦
・北斗七星しか知らないのではもったいないですね。
この機会に夏の星座を覚えましょう(^^
金子兜太選
七夕の竹に地球の写真吊る (大崎市) 高橋秀夫
・「地球の写真」が宇宙的です。それと七夕の竹との対比もいいです。
歌壇
高野公彦選
三ケ月でヒトの体のタンパク質入れ替わるとう生の不可思議
(名古屋市) 諏訪兼位
・分野は生物学ですが、こういう歌を選ぶ高野さんの科学的センスがいいです。
永田和宏選
かわらずにいるもまた良し億年をナメクジウオはナメクジウオで
(新潟市) 太田千鶴子
・こちらは進化を裏から歌っています。生命の肯定ですね。
毎日新聞2008年7月27日(日)
歌壇
河野裕子選
望遠鏡の捉へし土星覗きし子ら「図鑑といつしよや」プラネタリウムに
(四日市市) 山本美智子
・よくある子どもたちの姿です。
加藤治郎選
電波にて星の生(あ)るるを測りたる福井先生の宇宙楽しも
(四日市市) 山本美智子
・福井先生とは名古屋大院天体物理学教室教授の福井康雄さんのことらしいです。
03年に日本天文学会林忠四郎賞を受賞されています。
http://benesse.jp/berd/center/open/kou/view21/2006/10/03ken_01.html
違う選者に別々の歌を同時に選ばれるというのは、凄い方ですね。
天文歌壇に四日市市の山本美智子さんあり!
でも、天文歌壇なんてないか(^^;
★ 科学ニュースのネタ探しでいつも英文を読むのもつらいので、身近な材料を探してきました(^^;