前回


…のあらすじ

万事抜かりなくやってます。


***


2024年3月2日土曜日。

四十九日法要前日、お寺にお供えを持ち込む。


午前中、前回行ったデパートへ夫と出向き、高級フルーツ店でかご盛りを購入。

ベテランの店員に声をかけたところ、

四十九日ならリボンはこの色、というようなことを教えてもらった。

やはり自力では無理だった。


続いて菓子折り。

お供えは家族が持ち帰る場合と寺にあげる場合とあって、

そこまでは聞いていなかったので、今回は夫が個人的に好きな和菓子にした。


その足でスーパーに寄り、仏花を2束購入。

法要の後納骨するならそれをそのままお墓に供えるのだが、

今回は納骨をしないのでそのまま持ち帰り仏前に供えることにした。

そのための花瓶は、義妹が我が家の新築祝いにくれたものを引っ張り出しておいた。


午後、そのお供えを携えてお寺へ。

町内の歴史あるお寺だが実は詣でたことがない。

立派な庭があって驚いた。

寺務所へお供えを預け、明日よろしくお願いしますと言って帰宅。


あとこの日やったのが煮物作り。

揚げ物や肉が苦手な母のためである。

この時点で遠方の義妹は法要後すぐ帰るとわかったため我が家3人と私の両親のみとなり、

わざわざ寒い義実家で食事をする必要がなくなった。


*   *   *


3月3日日曜日。

四十九日法要当日。


まず私と夫で、予約していたオードブルと寿司を取りに行く。

9時に取りに行くと伝えていたが、20分も待たされてしまった。

帰宅直後に両親が到着したためバタバタで準備する羽目に…

直前までお寺で別の法事があるというのでお寺に向かうのはギリギリで良かったのと、

義妹は我が家に寄らず直接お寺に行くことになっていたのが救い。


お寺へは義父の遺骨と遺影と位牌を連れていくため、

近所とはいえそれらを抱えて列を成して歩くのは抵抗があり、私と父それぞれ車を出すことにした。


お寺で既に義妹が待っていた。

中に入って2つの位牌(葬儀〜四十九日までの白木のものと仏壇屋で買ったもの)のみ先に預け、

遺骨と遺影は開始時に祭壇に上げるという。


広い待合室でたった6人。

夫は義妹に仏壇を買った話をしていた。

仏壇スペースも片付けておいたよ、と言っていたので、

「私がね…」と横槍を入れておいた。

事実。真顔


11時ちょうどに呼び出しがかかり、本堂へ。

住職(お通夜の時にお越しくださった方)がお見えになり、遺影・遺骨を祭壇へ。

前日預けた供物も揃っていたし、卒塔婆も立てかけてあった。


読経が始まり、1人ずつ焼香へ。

この日の私はなんだか虫の居所が悪いというかなんというか、

どうもソワソワしてしまって焼香の作法も間違えてしまった。

一方娘は初めて単独での焼香をしっかりやっていたし、

その姿に後ろで見ていた母が感心していた。


住職の話を聞きながら、

納骨と一周忌を同時にやっちゃう方がいいな…

と考えた。


別々にするとその都度人を呼ばないといけないし、

こちらも準備が大変だし金もかかる。

私の親戚で前例があって、突然のことだったから墓がなかったのと、

当時家を建て替えたばかりで1年はいさせてあげたいという理由だった。


そんなことを何故かこのタイミングで思いつき、

考えているうちに住職の話が終わっていた。

この日の私は雑念だらけ。


遺骨と遺影と仏花を受け取る。

白木の位牌はお寺で供養してもらい、

卒塔婆は納骨まで預かってもらうことになった。

なお果物と菓子折りは戻ってこなかった。

これもまた勉強である。


義妹は久々の帰省とあって、近所を見たいと歩いて一旦義実家へ。

帰途、夫に先程考えていたことを話した。

「それでもいいね」と言ってくれた。

その後夫は義妹と両親に「納骨と一周忌を同時に」と話していたので、

これで墓については慌てなくて良くなった。


まぁこの後お墓に関して衝撃の事実を知ることになるけど、

それはまたいずれ…


帰宅後まず義父を元いたところに安置。

しばらくは祭壇を崩さず、位牌を置き換えただけの状態にした。

仏花は少し長かったので調節して花瓶に生けた。


義妹は義実家から自分のものを少し持っていったようだ。

今後義実家を取り壊すことになると思うので、後日それに向けて片付けに来るという。

我が家と両親にお土産を置いて、帰って行った。


ところで今回は人数が少なく身内だけだったので、

香典は無しということにした。

その代わり両親はお供えを持ってきてくれた。


小さい遺影を我が家に持ってきて食事の用意。

コップは揃ってないし席も足りないしお吸い物は即席だしで手作り感満載である。

なお私と娘がコタツに座ることで落ち着いた。


父による献杯の挨拶と義父の陰膳で最低限の形式をとり、

あとはもう普段と変わらないお昼ご飯の風景である。

義妹がいないならスーパーのお弁当5つでもよかったな、と思いながら、

やたら豪勢なオードブルと寿司、色味のうっすい煮物をつまんだ。


次回、義母を病院に連れていく。『続・介護の終わり⑨』前回『続・介護の終わり⑧』前回『続・介護の終わり⑦』前回『続・介護の終わり⑥』前回『続・介護の終わり⑤』前回『続・介護の終わり④』前回『続・介護の終わり③』前…リンクameblo.jp



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◎お手ごろな高級感



◎販売終了のニュースが出た直後に買った最後のチェルシー。ヨーグルトが好きでした