前回


…のあらすじ

認知症にデイサービス行かすのってなかなか大変


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2023年10月初頭。

ケアマネえいちさんと、

ぜっとテラスの管理者あめりさんが義実家に来た。


ぜっとテラスはショートステイの施設。

今回はぜっとテラスと契約である。

年末年始に利用するなら早いうちに契約するべき、と、

えいちさんが見繕ってくれた。


今年何度目の契約書だろうか、と思いながら契約を交わす。

年末の3日間に加え、早速この翌週に利用することにした。

そのための用意を進めていく。


10月9日スポーツの日。

余計なものを持っていこうとする義母を諌めつつ、

朝9時半すぎに迎えの車で送り出した。

夫は「今後老人ホームに入ることになるかもしれないからそのための練習だ」と言っていたが、

本人はそんなこと言われたって知りやしないので、入院するもんだと思っている。


この日は介護始まって以来初めて、

義母の夕飯を用意しないで済んだ。

家族が介護から離れる時間も必要である。


他のサービスに影響ないよう、翌日には帰ってきた。

初回でお試しなのでそれで良い。

特に大きな問題は無かったようだ。


さて冒頭の契約の際、

えいちさんに「デイサービスを週2回に増やしたい」と申し入れた。

行動が早く、その日のうちに火曜日の追加が決まった。

ショートステイから帰ってきたのが火曜日だったので、翌週から週2回になる。


デイサービス通いには慣れてきたようで、10月中頃には行き渋ることも少なくなった。

それでもお勤めと思い込んでいるところは変わっていない。


予定が複雑になり、

カレンダーに書き込んでもどうせ見てはくれないので、

その日の予定をお知らせするボードを作った。

いくらか改良を重ね、最終的にはこういう形になった。

用意するもの

・A4コピー用紙5枚

・A4ラミネートフィルム5枚

・ラミネーター

・油性マジック

・ホワイトボードマーカー


書く内容はいずれも「日付とその日の予定」なのだが、5枚もあるのは、

「予定のない日用」

デイサービス用

来客がある日用

ショートステイ用

デイ・ショート以外のお出かけ用

それぞれ用意したかったためだ。


まず共通して「今日は   月   日   曜日

その下に「(義母)さんの予定」と書く。

わざわざ名前を書いているのにも理由がある。

当初「今日の予定」としていたのだが、

これだと私や夫の予定だと思い込んでしまって自分のことだとは分からないのだ。


その下が紙によって変わる。

義母の予定がない日は我が家で予定があることが多いので、

お出かけはしません」とだけ書いてその下は何でも書き込めるよう空欄にしておく。


来客用は「何時に誰が何のために来るのか

お出かけ用は「何時に何処へ行くのか

を穴埋めできるようにしておいた。

ショート用は送迎時間がその時によって変わるのと、

そもそも日曜に利用する場合は私が送らないといけないのと、

帰ってくる日も明記したかったのでそれを穴埋め式に。


デイ用は穴を埋めるようなことはせず、

迎えが来る時間と持ち物は私が用意するから不要だということを書く。

一応「仕事ではありません」とは書いたけど理解はしていない。


これらをそれぞれラミネート加工することで、

空欄をホワイトボードマーカーで書き込み、

除光液を染み込ませたティッシュで拭けば繰り返し使えるのだ。

これを毎朝薬を持っていく時に見せて、

夕方に回収していた。


これだけ見ると「認知症の姑のためにここまでやってあげてるお嫁さん偉いわねおねがい」と思われるかもしれない。

実情は逆で、完全に自分達のためである


その日の予定を口頭で伝えたって覚えてないし、

カレンダーに書いても見ない。

我が家と義実家を繋ぐインターホンを何回も鳴らしては、

「今日はお勤め行かれない」と一方的に言ってくる。

「今日は出かけないよ」といくら言っても伝わらない。

こんな状況が毎朝あったので、私も夫もしんどくなっていた。


そこでこれを始めたところ、毎朝の呼び出しが激減した。

おかげで暫くは快適な朝の時間を過ごすことができていた。

介護っていうのは介護する側のエゴでできている。

だからこちらのメンタルヘルスは結構大事になってくるのだ。


…なーんて言ってて、この秋に娘と私は体調を崩していたのだが。

そもそもインフルエンザが学校で流行していて学級閉鎖が相次ぐなど、

世間的にも体調を崩しやすい時期ではあった。


まず10月1日に娘。

よりによって10歳の誕生日だっていうのに風邪をひく。

この風邪は酷くならず、病院に行かんでも治った。


しかしその後11月4日。

38度台の熱を発するほどの風邪をひく。

この時は小児科かかって薬をもらったらすぐ治った。


が、それが私に来てしまった。

コロナ以来のしっかりした風邪であった。

コロナの時より格段に楽ではあったが、鼻水は1ヶ月近く続いた。

風邪ひいて直後の訪問看護はあっしゅさんに完全おまかせにして、

唯一立ち合いのしない訪問看護となった。


それがようやく落ち着いた11月末に、娘がアデノウイルスに感染し出停。

楽しみにしていた学校行事に参加できなかった。


こうしたことを義母に話すとまた面倒なことになりそうなのは明白。

ボケる前からの義母の悪い癖で、色々考えすぎて他人に迷惑かけるほどだし、

以前娘が体調崩した時もすぐ治ったのに、いつまでも「孫ちゃんは大丈夫なの」と聞いてきた。

そのため今回病院に行く時は「学校行った」「一緒に買い物に行く」「留守番」と言って誤魔化した。

誤魔化せたニヤニヤ


さてそんな中。

義母もなんだか具合がいまいちっぽい。


次回。

義母、すっごく浮腫む。



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◎お菓子やペットボトルのラベルもこれで保存可能



◎9月は混むので10月に成田山行きました。この句の語彙力の無さが良いんだよね(っていう語彙力無い感想)