深夜特急5 トルコ・ギリシャ・地中海 | 明日こそスキップ

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独断と偏見の読書感想とひとりごとを書いてます

 

 

 

 

見よ! あれがヨーロッパの灯だ! 
イランを経て、トルコに到達――。
ついにボスポラス海峡から欧州に足を踏み入れる! 
第十三章 使者として トルコ
第十四章 客人志願 ギリシャ
第十五章 絹と酒 地中海からの手紙
特別収録 あの旅をめぐるエッセイV 書物の漂流

  (あらすじより)

 

audibleで聴く「深夜特急」も5冊目に入りました!

毎回言ってますが斎藤工さんの朗読が素晴らしい!

旅も終わりに近づいてきたのがひしひしと感じられ

ちょっと物悲しい感もあったりして…

 

特別収録のエッセイがとても良くて…

筆者のように各国を旅する日本人が読了した本を交換して

そういった日本語の本が

シルクロードを行ったり来たりしてるというお話…

筆者はそうやって入手した本の一つ

山本周五郎さんの「さぶ」の一行目で泣いたとか…

その理由が作品の内容に感動したとかではなく

山本周五郎さんの文体の力によるのだとか…

遠い異国の地でたった一行の文章で

ひょっとしたら二度と戻れないかもと思っていた日本を

想起してしまったのが原因だと後から分かったのだとか…

全然話は逸れてるかもですが

その昔、私の読書が海外の翻訳小説一辺倒だった頃

たまたま読んだ北村薫さんの本で

日本語の素晴らしさをひしひし感じたことを思い出しました…

 

audibleに「さぶ」が挙がってるのを見つけたので

そのうち聴いてみようかな…