バイオリニスト安保有美氏「某大手石油会社CM」でトラブル報告「業界では当たり前のこと?」

 

バイオリン奏者の安保有美氏が22日、自身のSNSを更新し、CM出演の予定を突然キャンセルされたトラブルについて告発した。

安保氏はX(旧ツイッター)で「これまでは声を上げないことが美徳とされ、声を上げれば仕事が貰えなくなるという恐怖で足元を見られた演奏家が多くいたのだろうと思いますが私は声を上げます」と前置きして投稿。

「某大手石油会社のテレビCM」のために、ある制作会社からオファーを受けていたことを明かした。安保氏と共演歴のある人物がほか3名指名され、予備日も含めたスケジュールをおさえただけでなく、衣装を用意するために必要だとして身長、体重、スリーサイズも先方に伝えたという。

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安保氏は「途中、一度ギャラの減額の提示があり、私がそれに応じれば『決定』だとメールが来たので快諾しました(証拠も残っています)」と経緯を記し、撮影に向けて本格的に準備を進めていたと説明。そこで突然「石油会社が他のバイオリニストも見て決めたいと言っている」と言われたという。

出演が決定事項だと思っていただけに困惑した状況も回想しながら「こちらは他の演奏者になるなどと少しも思っていないから快く4日間もの日程確保、ギャラの減額、さらにはスリーサイズという極めて高いプライバシーに関わる情報を提供してきたわけです」「クラシック音楽に関する専門性の高い知識もアドバイスしてきました」と振り返った。

結局、制作会社から「今回は他の演奏者にお願いすることになりました」とキャンセルを伝えられたことも明かし、安保氏は「これって結局、紙面での契約などの無い口約束では何の保障も無いものなのでしょうか」と疑問を投げかけた。

仮にCMの企画自体が頓挫した場合については、「それは共倒れですし、クライアント側も損失があるでしょうし仕方のない事です」と理解を示しており、出演が確定していない状態だと明言されていなかったことに違和感を覚えているようだ。

安保氏は、「初めから他の演奏者になるかも知れない可能性もあると聞いていたら、そのようなオファーの仕方ならお断りしていたかも知れないし、スリーサイズもプライバシーに関わることなので決定後にお伝えさせてくださいと言っていたと思います」と吐露し、「今回私がされたことは、業界では当たり前のことなんですか?このぐらいの小さな事と、取り合ってもらえない事なのですか?」と訴えた。

 

かつて私も広告界に籍を置き、タレント起用のプロデュースもしていた。

そこで、いつも戸惑うのは、企画段階で交渉したタレントを最後の最後、ウライアントから他のタレント要望があったことです。

制作会社としては、当該企画イメージに見合ったタレントで提示して決定しているのですから、まずは、制作会社の企画そのものに不備があったと言えるでしょう。

同時に、プレゼンにて、タレントも提示しているので、クライアント側も、プロに任せた以上、権力でタレント外しは、クライアントの我儘であり、常識外れであると思います。

 

そういう広告主は名前も明らかにしてもいいし、広告主は、社会的倫理も決断量も欠落している会社なので、恐らく、造っている製品、サービスもいい加減な会社じゃないかと推測します。

 

勇気をもって、ツイートしたバイオリニストには、当然、補償を貰って欲しいし、制作企画会社と広告主を公開して、当事者には社会的横暴さの会社であることを報じて欲しいものです。

 

正直、人間を、人間として見ていない企業には天罰を。

 

この話、権力を持つと屁理屈と、勝手な法解釈で、弱者をいじめるのです。

まるで、安倍晋三元総理や、岸田増税弱者いじめの政治家を彷彿とさせてくれます。

<進>

安保有美氏のXから

安保有美氏のXから© 日刊スポーツ新聞社