狂躁亭非日常︙原油が産廃になった日2020-04-21 | おととひの世界

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買った時点よりも安くなる

石油は価値がないのか?
いやそんなことはない

ただ
経済原則上そうなってしまった

貨幣経済原則上
当然の帰結であるとも言える

資源の現在価値が
資源の将来における価値よりも
常に大きく割り引かれている

というのが
貨幣経済原則だ

さもなければ商品は

とりわけ
エネルギー資源のような
人間がその活動において消費する
商品化された必要不可欠な物資

なくなる一方で増えることはない
ような資源
石油も石炭も食料も

食料はまだ更新性があるが
石炭石油ウラニウム
いずれも更新増殖はしない

であるならば

常に安くなるということ
原理的にありえない

なぜそうなるか?

物理学的常識として
消費された資源の単なる受け取り
領収書に過ぎない

貨幣・通貨・債券

というもの

現実世界の
資源やエネルギーが
消費されてなくなる一方
エネルギー保存法則とは別に

我々の社会内部では
消費されたものやエネルギーが
増えて帰ってくることは
どうやってもあり得ない

であるにも関わらず

貨幣・通貨・債券

なくなるどころか
複利方式で増大するから

ここで
現実世界と
人間の約束事との間で
重大な解離状態が生じる


しかも時代が降れば降るほど
それは膨らむ一方になる

どこかで
パチンと弾けざるを得ない

買ってきた薪は
暖炉やかまどで燃やせばなくなるだけ
しかし領収書の束
無くなるどころか増え続ける

おかしな約束のおかげで 
それも我々が
まだ原始人だった頃

それ以来の
慣習的約束事のおかげで

領収書の数字
に過ぎないものが帳簿の上で増え続け 

その虚構の数字のおかげで

領収書の束を持っていけば
再び暖炉やかまどで燃やす薪が買える

我々が頼って来た
通貨システムとは
はっきり言えばこう言うものだ

どう考えても長持ちはしない
すみっこで細々とやるなら続くだろうが
これをワールドワイドに
続けることはもはやできない

恒久的な維持は困難だから

それが
経済恐慌の正体
今その瀬戸際にいる

これは単なる
循環的な経済現象ではない
資本主義の終わり

と言ってもたぶん足りない

それこそ
我々が原始人でいた頃
小石や貝殻を
おカネにしていた時代からの

はじめ人間ギャートルズ

貨幣経済そのものの終焉
に我々は今現在
逢着している

そう考えます



笑っちゃいけないよ
我々が見ている
あらゆるお金・通貨
それが仮想通貨
みたいなものであっても

この写真にあるものと
なんら変わりはないのだから

おカネの歴史 

原始人や未開人の『石のお金』
持ち運びを便利にしていく歴史

ヤップ島の石コイン切手

ビットコインみたいな仮想通貨
その究極か一歩手前だろうね

江戸時代の幕藩体制経済

通貨は全てコメ本位制だった
あれはとても合理的なシステムですよ
全世界的に少なくとも
部分導入はした方がいい

1987年10月
いわゆるブラックマンデー
あの直後の G 7

アメリカの財務長官ブレイディ

アメリカドルの
コモディティバスケット制を提案

日本とドイツの反対で潰れた
どこかの時点で
復活してくると思うよ

アメリカの
身勝手のように見えるが
根本的に合理的だからだ

ブレイディ提案にある
コモデティバスケットには
ゴールドも含まれていた

宮沢喜一氏など
これが金本位制に繋がる
と思ったんでしょう
しかしそんなに浅い話ではありません

ゴールドは
インフレのアンカーにはなるが
根本的解決にはならない

それがわかっていた
徳川家康という男
疑う余地なくスゴい人物ですよ