狂躁亭払暁通信・ 反省する才能 1912 10 | おととひの世界

おととひの世界

リンクも始めましたよ

広い意味での学習能力
結局のところそういうことになるかな?

日本人にそれが欠けている
それも徹底的に欠けている

ある意味
正味の『存続の危機』
存立事態に他ならない

福島第一原発事故  はそう

それではその後日本人
それまでの生活態度を改めた?

深く考え反省し
言われなくてもやるようになった
そもそも考えるようになった?

なっていたら
今の内閣は存在していない


現実に震災前と震災後
めちゃくちゃに生活が変わった?
日本人一人一人が変わっただろうか?

せいぜい
『節電LED電球』
使うようになったくらいじゃないの?

『今この社会で生きる』
『工業化文明に生きる』
とはどういうことか?

じゃあ
それを否定する生き方
とはどういうものなのか?

東日本大震災と原発事故

大震災自体は日本で何度もあった
原発事故は未曾有の存亡事態

だからこそ
天皇陛下のお言葉があったでしょ

あれは玉音放送に匹敵する
というよりそのものズバリ

『平成の玉音放送』だよね

さきの天皇陛下は
今上上皇陛下ですが

科学者であられました
原発事故の意味するところ
よくご存知でした

だからこその玉音放送

しかしその事故から 8年
日本人は深く考え
反省するどころか

でしょ?

オリンピックみたいなものに
オリンピックじゃなくてもさ

何か反省してやっているか?

逆に以前より一層
『 考えないように』

そんな奴らばっかりになった
あの頃言われた言葉

『オストリッチ症候群』

オストリッチとはダチョウのこと

ダチョウは自分に危険が迫ると
その事態を感知するとパニックになる

パニックに陥ったダチョウ
それから逃れるためにどうするか?

砂や藁の山の中に首を突っ込む
目や耳を塞いでしまう

恐怖から耳や目を塞ぐ
耳や目をそちらから背ける
もちろん何の回避にもならない

『オストリッチ症候群』
存立事態に陥った時の人間
彼らがやりがちなことの一つ

今どうでしょう?
日本全体が
日本人全体がそうでしょ?

何もなかったように暮らしている

できるだけ原発事故前と
同じような暮らしをあえてしようと

そうしないと精神が崩壊してしまう
いちいち考えてやっていられない

『 いちいち考えてやっていられない 』

これこそ日本の
というより
日本人の基本精神だよね

『 いちいち考えてやっていられない 』

考えると不安になる
考えるから不安になるのじゃない

自分に考える能力がないこと
それがわかってくるから

恐ろしくなる
不安になって生きていられない
だから考えない

考える能力がないだけならまだマシ

自分より考える能力のある人間
そういう人の言うことに耳を傾けるから

けれども
『 考える能力が自分にないこと』 を
見つめること・認めざるを得ないこと

それが何より恐ろしい
こうなってしまうと
というよりすでにこうなんだけど

もはや立ち直れる見込み自体
もうほとんどない

イチカバチカで行ったことが
まぐれあたりで

その場合以外の可能性はない

『近代日本の成功』
存外そういうものだった?

かもしれないよ
マグレ当たりと幸運のミックス

じゃあ
どこの国民民族も?

それはちょっと違うと思うな

1947年とか 8年まで
自分たちの国を持たなかった
『イスラエル』とか

三十年戦争で
そしてその間のペスト流行で
国民の大半が死亡した『ドイツ』

二度の世界大戦で
ドイツは二度とも負けている
しかも二度ともドイツが起こした戦争

2度目の世界大戦
最初は火事場泥棒をやっていたが
ドイツ人に騙され

勝つには勝ったものの
2500万人の自国民を失った
『旧ソ連・ロシア』

プーチンロシア以前から
どうやら旧ソ連時代かららしいけど
インフルエンザ患者が出ると

とりあえず隔離する
現在ではウイルスの検査行い
それが遺伝子操作による
新型ウイルスでないことを確認するまで

患者を隔離するという
どこでもやってんのかねこれ?
佐藤優氏が言っていたけど

かかる場合日本ならどうだろう?

 『 そんなことあるもんか
         大げさに考えるなよ 』

そして万が一の場合
『自分たちは危機管理意識が不足していた』

『危機管理意識』ってなんだよ?

要するに
ピリピリ警戒してるって事じゃん
心がけさえちゃんとしておれば?と

要するに『精神論』だよな
昭和16年から18年くらいまで
あの東条英機内閣が
大声で言っていたのと大して変わらない

精神論の悪いところ

どんなに徹底して蔓延らせても
『アセット・資産』が何も残らないところ

そのサイたるやつが
『体育会教育』だ

『鬼軍曹』
みたいなやつがいて

『たるんどるぞお前ら!』
と言ってドヤしまくる

じゃあ
その鬼軍曹教官に
何か知恵があるかと言うと
何もないんだ

おつむの中身はすっからかん

不安だからケツ叩いてるだけ
たたかれるほうも

それでいいんだろう
と思っているから受け入れている
日本の体育会教育

あれは旧軍隊の
悪い所だけを受け継いだものだ

『悪い所』とは何だろうか?

『悪い反省の仕方』ということ

『自分の頭』で
『失敗の原因』を
突き止めようとはしない

悪いことを認める?
認めたふりをしているだけ

『心がけが悪かったからでした』
『反省してま~す』

もうこれからはしません

するに決まってるだろうが

なぜ自分たちが失敗したか?を
何も学習していないのだから
そういう奴は何度でも同じ失敗を繰り返すよ

いくら真面目に一生懸命やったとしても
やり方が間違っておれば
何度やっても同じこと

そういう時にどうする?
世界のあらゆる国で見られることだけど

『誰か他のやつのせいにする』
日本の周りにはうってつけの奴らが多い
強欲で心がけが悪い連中ね

イチイチ誰それなんて言わない

すると
誰かのせいにすることに
熱中する奴が出てくる

半分以上事実だから信用されやすい
説得力は十分です

もうこうなると
ますます反省しなくなります
そもそも何もかも

『そいつらのせい』なのか?
『福島第一原発事故』も?

違うでしょ
れっきとした『日本人の失敗』

反省するチャンスは何度もあった
しかし反省する能力がないから

絶好球を全部見逃し
三振を繰り返してきた

それだけのことだよ
周りの連中の悪を言い募る

時によっては必要かもしれん
しかし何の解決にもならないこと
それももちろんあるわけだ

こいつらのせいではない場合だ
その場合は日本人一人一人

自分の頭で考えなければならない
しかしそこで『オストリッチ症候群

不安になって
考える能力もない
すると今度は国内で同じことを始める

身内の
『気に入らないやつ』を吊るし上げる

『うまくいかないのはこいつらのせい』

今国を挙げてやってることがそれ

上級国民から下級国民まで
同じなのだよ

『同じだということ』に
気づく能力もないんだ

『自分のアタマで考える能力がない』
その点は等しく同じですよ

それを認めるのが恐ろしいから
『ヒステリックに誰かのせいにする』


これこそ
『滅亡へのスパイラル』
じゃなくていったい何なのだね?

原発事故以前の日本人の存立危機
まあ誰が考えても

『太平洋戦争の敗戦』でしょうね

『一億火の玉だ!』とかなんとか言って
本当に焼け野原になってしまったんだから

じゃああの反省
しっかりできているわけ?

『こうすれば戦争は防げた』
そんなこと言ってもしょうがないぜ
本当に防げたかどうか?
なんてわからないじゃん?

人間一人一人
完璧に再現できる
とてつもないコンピューターが
未来にできてダね

世界史そのものをシミュレーション
そういうことでも
やってみん限りわからんさ

防げたと言っているやつ
そいつが多分そうだろうと思っているだけ
『定量化』が『不可能』な話をしている

定量化できるもの
『モノ・物質』だよ
太平洋戦争研究で唯一やられていること

日本の戦前戦中のエネルギー事情
これだけは数字で跡付けができるから

では
説明できないことはどうするの?

日本が制海権を失っていった
昭和  17年・1942 年   6月初め
『ミッドウェー大敗北』

そこからでしょ?
徐々に徐々に失っていった
レイテ沖海戦があり
フィリピンを失い

するとどうなる・どうなった?
日本は第一次世界大戦
ドイツが領有していた南太平洋の島
かなり根こそぎ火事場泥棒
そのおかげで随分潤ってきた

そっちから
モノが入らなくなった
途中の海はアメリカが制圧していたから
貨物船が沈められた

その結果どうなった?
海外からの原油が入らない?

まあそうだろうよ
じゃあその結果として

人口の50%以上が農民
はっきり農業国だった戦前の日本

機械化が進んでいたことはない
石油不足は理由にならない
しかし国を挙げせっせと農作業

それなのに
昭和  18年から後急速に
食料不足と飢餓に

しかも昭和 20年の敗戦以降も
かなり長いこと続いた

何故なんだ?
歴史家が少しでも
まともな説明したか?

どうして戦後の日本
これほど飢餓が蔓延したのだろうか?

マッカーサーも GHQ も
頭を抱えていた
何故だかわからない
日本国民の大半は農民
懸命に働いている

なのに『深刻な食糧難』

自分たちが
これだけ『ハイキュー』をやって
行き渡らせているはずなのに

あり得ないだろう?
こちらが予測するよりもはるかに悪い
どうしてこういうことになる?

一人だけわかっていた日本人がいた
白洲次郎さん

父親は相場師だった
最初の世界大戦で

ドイツが南太平洋に
確保していた権益

『濡れ手に粟』で
日本に入ってきた

それをせしめてあっという間に
戦争成金になるやつをたくさん見ている

普通の人が見たら
何の役にも立ちそうもない島
軍艦泊める陣地ぐらいにしか思っていない

ところが
あの欲深いドイツ人
そんなことでこんなところまで来ない

国民の半分以上が
死ぬような大飢饉
ドイツは何度も経験している

ドイツの大半は土地が悪い
痩せていて養分がない

  窒素化合物肥料  がない
彼らは自力の化学工業を

『ハーバーボッシュ法』を発明
空気から窒素化合物を得る方法

やっとドイツ
肥料を工面する目処が立った
同時にこれは爆薬に使えるから

大戦争を始められるように
2 度の世界大戦は二度ともドイツが起こした

しかし足りないものがあった

植物の必須元素chonpsk
炭素水素酸素窒素・リン・硫黄・カリウム
 
カリウム塩はドイツでも産出した  
硫黄硝石も何とかなった    

しかし『リン・P』だけは 
どうにもならなかった
世界にそもそも少ししかない

それが採れる島を
確保しなければならない

だからドイツは南太平洋に来ていた
日本はそれをまるまる手に入れ

大量の『リン資源』が日本に
日本の歴史上かつてなかった

その結果
日本は人口が激増した
あっという間に

日本の歴史上かつてなかった時期
それは物質に裏付けられたこと

日本の土壌
『リン・P』 が常に不足していた

それが
日本人口増加のリミッターだった

戦争の結果それが解除された

日本の地方農村
それほど進歩はしていない
しかし人口が増えたのはそのせいだった

日本の土壌
『黒ボク土』と言って
リン養分を捕まえてしまう性質がある

だから大量に
リン肥料を常にブチ込まないと
欧米の土地の 5倍  6倍ブチ込まないと

(現実に現在もそうしている)

  2年  ~ 3年で大きく生産量が落ちる

親父の商売と自分の農業
両方やって知っていたのは

日本では
白洲次郎さんだけだった

あれこれ悪口言う奴いるけどな
白洲次郎さんがマッカーサーに建言
直接行ったかどうか知らんけど

海外からのリン鉱石肥料原料
大量輸入のほどお願いします

それを頼まなければ
マッカーサー GHQ すら気づかなかった
日本の戦後の飢餓食糧難

昭和 30年になっても
続いていた可能性があるよ
いやたぶんそうなっただろうな

その結果
日本の再独立は大幅に遅れ
昭和 39年・ 1964年の東京オリンピック
それもおそらくなかっただろう

日本で歴史を書いている奴
大体アタマが悪い奴だ
こんなこと知りもしない
考えてもいない

だから教科書にもかかれない
日本国民も知らないから反省をしない

元々反省する才能がないしな
TPP も FTA もその延長の話

YouTube でこの間
『大恐慌に備えて農地を買っておけ』
という人を見た

こういう事言っている人
それが何年続けられる
と思っているんだろう?

  せいぜい  2 ~ 3年  だよ
言ってみたように

カリウムはノー作物
ゴミを燃やしてもう一度
リサイクルは一定程度できる
それもギリギリだけど

江戸時代以来の『草木灰』というやつ

ところが『リン酸肥料』は
  それができない

昔みたいに汲み取り便所じゃないし
汲み取り便所の糞を全部
使ったところで足りない

丸ごと行っても
せいぜい養えるのは

日本で 4000万人いない
江戸時代の人口がそれくらいだろら?
増えも減りもしなかったさ

ところがそれ以後
3000万人以上増えている
20世紀に入ってからだ

全部大日本帝国の
ドイツからかっぱらった島から来た
リン酸原料肥料鉱石のおかげ

戦前戦中戦後
日本の指導層の中で

それがわかっていたのは
『白洲次郎さん』ただ一人

前にも申し述べた通り

白洲次郎さんは農地を買うにあたり
  奥多摩 や 北関東・信州 を選ばなかった

土地や水がよくとも
リン酸肥料が手に入る目処がないから

川崎には製鉄所がある

そこで
製鉄の途中で出てくる
不純物『リン・P 』を再利用
『トーマスりん肥』と言う
副産物のリン酸肥料

それができることを知っていた

町田市鶴川からなら
大八車で持って来れた

カリウムにしてもリンにしても

どちらも元素だからね
かけがえのないもの
代替物質がない

なくなればおしまいだ

このことを押さえない
『 農 業 論 』
今後はコストだ何だと
いくらベラベラ喋っても無意味

さっきも
メルマガ屋さんが
紹介している YouTube を見てきた
第 4次産業革命とかブロックチェーンとか

『バイオテクノロジー』とかさ
毎度オナジミの御託を並べている

  『 バイオテクノロジー 』で
リン資源枯渇問題がなんとかなると?

あんた本気で思っているのかね?

いやひとつだけ方法があるんだけど
それはあんたが考えているような
『バイオテクノロジー』
ではできないよ

『この問題をどうするか?』

超大国スーパーパワーの
世界支配戦略・生き残り戦略に
  直接関わる話  だから

表に出ることはないのだよ
もちろん YouTube に載ることもない

それどころか反省しない国民
意識の片隅にノボルこともないだろう
こうして右も左も分からないまま

滅びるべくして滅びていく
日本人もそうならないようにしないとな

見るところ
隣の半島はそうなるだろう
『反省できない体質・性質』

どういうわけか東アジアの連中
そういうやつらばっかりなんだよな

ヨーロッパの連中
強欲で失敗もするけど
まだ自力で考える能力を持っている

アメリカもロシアもそうだ
ただ中国となるとちょっと

もうその話はやめとこう

長くなりすぎたから少しまとめて

①  太平洋戦争末期から戦後
       日本全体がなぜ飢餓状態に陥ったか?
       歴史家も国民も未だに理解していない

②  平成日本の失敗と
       令和日本の転落
       それを理解していればあるいは
        防げたかもしれない

③   日本は今となっては手遅れである
       この問題は日本というより人類
        文明を始めて以来初めて体験すること

        オイルショック以上の激しい衝撃
        劇的な文明の様相転換をもたらすはず
        日本国内にいては危険だから

        民族存続を考えようという人
        優秀な日本人ほど早めに
        海外に住まわせた方が良い

そんなところかも