(3掲)狂躁亭日乘・ 農学博士 パン屋さんの決断1911281130 | おととひの世界

おととひの世界

リンクも始めましたよ

知り合いに
とても腕の良いパン屋さん
北欧風パン

アップルパイがとても美味しく
入院中の父親と母親によく



東京農大卒業
しかも農学博士
学位を持つ本格学究肌

ところが
両親が相次いで死ぬほんの少し前

2015年の春先かな?
急に店をたたんでしまわれた
馴染み客は皆驚いた

ご本人
地元の裕福な地主さんの息子

資金繰りお金に困ることはない

評判も良かったし客離れもない
むしろ逆だった

どうしてこんなこと?

  『  いや余裕があるうちに
      そう思ったんですよ

      持久戦をやることをそれは
    やぶさかじゃないですけどね

         これからはまったく
       勝つ見込みのない戦になる
         これから同業他社さん
       バタバタ倒れることになる

バターの値上がりが話題になった頃

   『  これは一時的ではなく構造的
      これからもっともっとひどくなる



なぜですか?と聞くと

 『  抜本的な対策は
     政府がやるしかないが
   何もできないし   
   やる気もない
   おそらく手遅れ』と

   『  酪農家は今後
     バタバタ倒れるか
      酪農から離れていくだろう

     日本の酪農の前途は絶望的

   『  すると
      全面輸入になって行くけど
      供給量不足は
    どこの国も同じ

         だから
      今後は奪い合いに

       国力が衰える日本

        あらゆるところで
       中国に買い負ける

        すでに
        牛丼 チェーン向けの牛肉
        そうなっちゃってますよ
         安い牛丼が食べられるのも今のうち

        すでに GDP は日本の2倍
       人民元の力が強くなればなるほど

       さらにヨーロッパも
      アメリカも
      巨大生産地帯にして大消費地

     そこでも供給が不安定に』





  『   さらに
      飼料作物の供給不安定化
      一時的ではあったけれど
     ブッシュ政権が国内や南米で

    バイオエタノール用


      トウモロコシ・サトウキビ栽培に
      打って出た』

      モンサント系の作物
        あちこちで叩かれ売れない
       無理やり需要創出を

     とうもろこし
     リンもカリウムも食いまくる
     これは当然

     ただでさえ高騰している
     化学肥料の原材料
    リン鉱石・カリウム塩相場
    を押し上げる』




      『 すでに  100年前の  50倍
    1980年に比べても 実に 8倍以上です

          ストレートに
      酪農用飼料作物価格を押し上げる
         それは乳製品価格に跳ね返る

            最も打撃を被るのは
          菓子屋パン屋ですよ


さらに昨今
豚肉の世界最大消費国・中国

そこで豚コレラが大発生


中国政府は泣く泣く
数億の豚屠殺に踏み切らざるを得なかった

しかし中国人
豚を食わせないわけにはいかない

間違いなく大暴動が起こる

さらに米中貿易戦争




習近平が
我慢しろと言っても
中国人は従順ではない

独裁者・習近平といえども
もしもそんなことをやれば

暴動だけでは済まない

それは恐ろしい

だから
大急ぎで豚を飼育
さらに大急ぎで
外国から買い付ける

大量の餌を
買い付けなければ

それは
『ダイズ粕(かす)』
大豆油を絞った後のカス

これも
輸出品になっている
家畜の餌だ

欧米は
食用油を取るためにダイズ栽培

アメリカが
ダイズトップ産出国

そこへ
田中角栄が開発をやらせた

ブラジルアルゼンチンが並ぶ
油を絞った後の大豆カス

これにも相場があるんだけど
去年からこれが暴走している

中国の豚コレラもあるが

大洪水大寒波大火災

世界的に天災地変続き
相場が暴走

それでも中国は
買い続けなければならない

北京政府
やらなければ
共産党といえど国民に殺される

ここに
現在の中国の苦しさがある

現在の右肩下がりの中国
国民の不満は簡単に爆発
食料不足は
北京政府崩壊
直接の導火線になる




するとそれは
日本国内の酪農に跳ね返る

ただでさえ準備ができていないところ
とどめの一撃になる

ビールの原料は大麦ですよね

ミュンヘンビール
小麦でできていて
もともと貧しいドイツでは贅沢品
それでも中国国内では
需要が伸びている

中国人
ミュンヘンビール飲む量を
ジョッキ一杯増やせば

農業大国カナダの
小麦生産量が吹っ飛ぶ

どういうことか分かりますよね?
『爆食』と言うが実際
中国人は消費量が桁違い



更に更に小麦相場

これまた全世界的な
大雪大寒波と大干ばつ
そしてオーストラリアを中心とした山火事

生産地が軒並み

相場は高騰する一方

しかも
今後も続いていく可能性が極めて高い
(今年2019年は去年より悪いと言う)



つまり
全世界的な食糧危機
もう始まっているこの段階

供給不安があるのに

それが
じゃぶじゃぶ使える
それが前提で動く
外食産業

やっていけると思いますか?

しかも政府は FTA 万歳!

手放しで何もしない
食料自給率名目30%だけど

日本は
飼料作物も全面輸入

さらに
化学肥料
原料国内産出 
=  ゼロ・0
(リンとカリウムのことね)

実質食料自給率
≦  15 %
それも怪しい

それなのに
東京オリンピック絡み

東京再開発
地下のグルメ街ごらんなさいって

こんなにたくさんお店
やっていけるわけないのに

企画計画するやつ
商社と広告代理店のプランナー
そういうやつが役所と

東京見込みないな

こんな街
うまくいくはずがない
そうとしか言えない

今そういうこと企画している連中
東京の街のプランナー

1980年代90年代
だいたいが東京で過ごした連中でしょ
大学に入ってサラリーマンに

その頃
日本の『円』が高く
世界中から何でも
買い叩けた時代

穀物だろうが牛肉豚肉だろうが
もちろん肥料だろうが

そして戦後の 
『緑の革命』の成果
1960年代から80年代前半

人類史上初めて
   “食料がだぶつく時代”
『食料余剰の時代』
人類史上極めて異常な現象

これが同時にやってきた時代
連中は青春時代を送った

それが当たり前だと思っていて
その後ほとんど勉強していない

自分たちが
いかに異常な時代に生きたか
全く気がついていない

デンパクの連中だけじゃなく
霞が関もほとんどがそう
特に首相の周りにいる

経産省の連中

そういうアタマの構造

止まってるんで
90年代はじめくらいで

だから東芝による
ウエスチングハウス買収とか

経産省案件
全部失敗してるでしょ?

そういう連中なんですよ

そういう連中が
これからの街を国をデザイン?

失敗するに決まっている
わかりきった話