(再掲)狂躁亭払暁通信・ やがては土クレ喰らう日本人 18寒露 | おととひの世界

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リンクも始めましたよ

東日本大震災を予言した
 あの女予言者って人 

1986年暮れに出版した本の中で
 数十年後の日本 

恐怖の男:安倍氏
 どうみても今の人のことなんだけど 
この人の下で 日本人は 
雑草を食うことになる 

そんなこと書いてましたね
 あの時代 つまり1980年代 半ば
 まあどんな時代だったかをちょっと

長いこと 飢饉 が恒常的だった地域
というのが世界的にあるわけで

まずアフリカがそうだし
東南アジアとアフリカって
 長いこと貧困地帯だったけどね

 根本的に違っているのは 

東南アジアはおカネがないというだけ
 食糧そのものは割とあるんで

 タイのカンチャナブリというところ
 今はもうなくなったと思うけど 

密猟者に親を殺され
捨てられたトラを育てている

トラの孤児院がありました
 アー チャン・ プシートと言う
 偉いお坊さんが始めたんだけど
世界的に有名になっていた

 どうも中国人が経営に入ってきた
ところからおかしなことになっていたが
 案の定 虎の皮を売り飛ばしていた 

中国人がこういうところに
入ってくるとろくなことになりません 

ともかくいっときは成功していた 

若いお坊さんが
 子供の虎を連れて 
タイミャンマー国境 
東南アジアの典型的な 市場に行く

 肉の塊やら何やら 
トラの餌になるものの寄進
お願いに行く

そうすると車 
この場合は ピックアップトラックだけど 
いっぱいになるくらい
くれるんだよね 

虎に食わせるために
 喜んで 東南アジアの 

普通に考えれば貧困地帯 
そこの人たちが 行くたびに

いっぱい餌をくれる
 ここがアフリカと東南アジアの違い 
アフリカはまだ絶対的に食べ物はない 

しかし東南アジアは
贅沢言わなければあるんですよ 

アジアが貧しい
というのは貨幣経済上の話で
 要するに 心貧しき 竹中平蔵的感覚で
貧しいと言っているだけ

 基本的に食うに困るところではない 

ところが中国大陸
 隋の煬帝が 
聖徳太子の時代の人だよ

 この北方民族系の大独裁者が
 江南の開発を始めて以来 1300年間
 基本的に食料が足りなかった

 中国で純然たる
『漢民族王朝』というのは 
前漢後漢 くらいしか
実はないかも ?

いや本当の話 

三国時代になり 魏の曹操 曹丕
 あの国が最強だったけど
ここを乗っ盗った

 諸葛孔明との
 虚々実々の駆け引きで有名な 
司馬仲達の末裔が 事実上中国 統一 

北方民族系だし
 隋の煬帝も 唐王朝の 李淵・李世民も 

みんな漢族が絶対にやらない
 ハーレムの相続をやっている
 北方騎馬民族系です 

その後の 北宋南宋 これが滅亡
 モンゴル 誰が見たって 他国の異民族 

その後明帝国
 みんという国号は マニ教から来たもの
 建国者は南方系の民族 

その 後は満州人王朝 

孫文蒋介石は 漢族だろうけど 
毛沢東は
あの 貝塚茂樹 博士
湯川秀樹博士の実兄

 江戸初期から続く儒学者の家系
 京都大学 文系のドンだった人
京都大 はこういう
 Core になる学者がいるから
強いんだよね

そんな貝塚博士でも
ディクテーションができないくらい 

毛沢東は
よく分からない中国語を
喋っていたらしい

隋の煬帝から
 アヘン戦争をきっかけに衰退が始まる
 清帝国 末期まで

 いろんなことがありましたよ中国は 
しかし一貫して 国家事業が推進されていた 
途中中断があっても止められなかった

 それが江南の開発です 
長江下流域を 運河と灌漑用水を上手く作り
 穀倉地帯にする

 なぜ中国人はやめなかったか?
 定期的に恐ろしい飢餓が襲ってきたから

 大学の頃
中国のやつが来ていて
 満州帝国を 立案建設した 関東軍が 
やがて中国征服に乗り出し

 なぜ失敗したのか?
 民族的プライドとかそんなこととは 
一切関係がない

簡単なことで

 大日本帝国と関東軍は
 中国人をまともに食わせようと
していなかったからだと

 おそらくそれさえ
うまくいっていれば 今でも
 大日本帝国傀儡が中国を治めていた
可能性があるよと

 大体中国人 
何度も 非漢民族の支配を
ピンチの時に受け入れてきた

 なぜなのか?
 ともかく中国人全体を
食わせてくれるやつならばよかった 

そのくらい中国人
常に 大飢饉 の恐怖と隣り合わせに居た
 誰も今恐ろしいから言わないけど

 20世紀まで
人肉食があった国の話だからね 
ならず者を再教育して 弟子にした
 あの 儒教の創始者

 その弟子が 出先で虐殺され 
肉醤にされた

肉醤 ししびしお
 人肉の塩辛のことですよ
 そんなものが割と最近まであった国

 わかりますよね ?
江南の開発が進むまで 中国人は 
普段は豊かだけど

 いざとなったら
常にそういうことになっていた
しかも残忍な大地主が 勉強して 
科挙官僚になり

 既得権益を永久化し
 小作人を永久 搾取してきた国

 蒋介石は
分かっていても地主排除ができなかった 

なぜなら
 宗家の三姉妹みたいな連中と
 つまり大地主階級と
 繋がりがありすぎたから

 しかし蒋介石ができなかったことを
 毛沢東はやった

 毛沢東率いるならず者
 後の人民解放軍である 八路軍

 征服地で必ず
 地主階級とそれに連なるものの
 リンチ虐殺を繰り返した

 中国人は大なり小なり
彼らに対する憎しみを持っていますから
 憎しみの炎に火をつけて回った

 この『大衆憎悪放火作戦』で
毛沢東は天下を 盗った
しかしこんな男だから 

どうすれば 
中国農業生産を安定させられるか?
なんて 奥深い 知恵など 
もとより持っていない

 大躍進と嘘をついた
大失敗した
 そして劉少奇や鄧小平が頑張った

 こうなると
自分たちの 権威が危なくなる
と思った毛沢東

 かつての八路軍のやり方を
もう一度行ったのか 
『文化大革命』です

得意の権力闘争 に成功したところで
食糧生産が安定していないのは
ずっと同じこと

何より誰より
 毛沢東と周恩来の二人が 

自分たちにそういう
知恵もノウハウもないこと
よくわかっていた 

しかし 10億人を超える
中国人民を食わさなければ

自分たちがまたやられる

 その頃中国と旧ソ連
ずっと戦争やっていた 
共産主義国家の本家本元を巡る
近親憎悪戦争 

そのソ連はどうなっていた?
 スターリン この方
 食糧増産に失敗し続けていた

 ブレジネフの時代
とうとう 旧ソ連はアメリカからの
穀物輸入解禁に踏み切る

 これはソ連崩壊まで続いた
 共産主義だなんだと威張ってみたところで 
自国も 配下の子分国家も 

安定して食わせることが
できなかったのが旧ソ連

 これを見た中国
安心して 米中国交正常化に踏み切る

 毛沢東は 
ベトナム戦争に苦しむ
アメリカの足元を見たつもりだった 

しかしアメリカは
 東アジアのもうひとつの
大農業国であった日本の農業を
潰すことにすでに成功しかかっていた 

敗戦後の日本占領から
 35年もかかっていた

 食さえ支配してしまえば
 こちらの思うがまま

 これがアメリカのやり方だった

 旧ソ連は半分 落ちている
 後は経済的衰退を待つばかり 

残るは中国だ 
元々貧しい上に
 文化大革命のような 

回復不能の大失敗をやった 
毛沢東は焦っている

 今なら アメリカ大農式農業の穀物を
中国に売り込むことができる 

売り込むにはどうしたらいいか?

 日本とは違い
中国もともと肉食文化がある
 これを突いて刺激してやりさえすればいい

 犠牲者1億人近くと言う
 流血 の再統一をやった毛沢東
 今こそ国民に豊かさを
 もたらすことができなければ 

毛沢東は穀物を輸入し
 さらに飼料作物まで輸入して
 国民に肉食を

 一度肉食の旨味を
 知ってしまった国民が
逆戻りした例は 人類史上存在しない

 元々食べ物にうるさい国 
こうして中国 
アメリカからの飼料穀物輸入に踏み切る

 そして中国人は肉食を覚え
後戻りがきかなくなった

 現在中国人が輸入する飼料作物
 主にトウモロコシですが 

カナダ一国の消費量を軽く上回る
 もしアメリカが 今

トランプがやっているような 
チャイナ エンバーゴ 
これをエスカレートさせて

 飼料穀物の禁輸に踏み切ったら
どういうことになるか? 

贅沢を知った中国人が
元の暮らしに戻れるか ?

毛沢東はおそらく
気づいていなかったんだ

 毛沢東だって農業経験はあっただろうに

 同じエネルギーとタンパク質を
 穀物から直接摂取する
 そして肉類から摂取するのでは

 肉食にした場合
 穀物 直接摂取よりも

 穀物を10倍以上浪費するんだよ

 旧約聖書の はじめ 
ソドムとゴモラの話が出てくる 
初期の青銅器文明が
謎の天変地異によって滅亡する話 

あの時 御使いの知らせによって
 神が救済した 砂漠の義人:ロト 一家

牧童だった 

あれは都市文明に伴う
 水源を大事にしない肉食を戒める 逸話

ためにユダヤ教もイスラム教も
 豚肉を タブーにしている

 肉しかとれず水を汚染する
 贅沢家畜は 砂漠の暮らしに
ふさわしくないという戒め

毛沢東も周恩来も
それほどの知恵はなかったんだろう

だから国民に 
タラフク肉を食わせ 機嫌をとる
もっとも安直な政策に走った

あれだけの自国民大虐殺をやった
 そうでもしなければ 

そう思っていたんだろう

おそらく政権への不満を爆発させる
 旧ソ連崩壊後のロシア
プーチンの下 アメリカのやり方 に
二度と やられないよう

 食糧大増産をやっている 
中国も日本向け輸出など 見た目
農業生産能力は上がっているかに見える 

しかし肥料から 燃料から
 輸入に頼ってしまっている
 自立性がない農業 

これが中国農業の実態
 中国はもがいているが

アメリカの仕掛けた罠から
抜け出せなくなっている

言ってきたよね
アフリカは飢餓が恒常的なところ
農業と工業を両立させられそうなのは
中央アフリカの一部だけ

ナイジェリアが最近
米の輸出国になった
 全世界が驚嘆したんだけど

 これには日本のノーベル賞が関係していた
 『イベルメクチン』

 寄生虫駆除の特効薬 

日本ではあまり表面化しないが 
大陸の土壌は あまりに
集約農業を繰り返していると

 土壌の下の岩塩が 
地表近くに上昇し
やがて不毛の大地になってしまう

 日本の水稲耕作は
これを防ぐためのものなんだよね 
土中塩分が常に流されていく 

アフリカでこれをやろうとすると 
たくさんいる 恐ろしい
住血吸虫類が たちどころに
人間を食い殺してしまう

 脳も内臓も全部食われる
 だからアフリカは食料生産が
うまくいかなかった

 これを救うイベルメクチン

日本の大発明だったわけだ
 外務省がバカだから
 PR ができてないけど 

日本の化学者は確実に
アフリカの飢餓救済 
とてつもない貢献をしているのだよ

 中国が何かひとつでも
そんなことをやったか ?
アメリカ にしてもだ 

アメリカがいいフラしてきた
『緑の革命 』

戦後の Green Revolution 

モンサントをはじめとする
 種子 産業と 殺虫剤肥料会社
 ワンパッケージで
 農業改革を売り込んだ結果

 なるほど増産に成功した 
これが1980年代の空前の
穀物 余剰ブームに

 しかしこのやり方には
永続性があった のか?が問題

誰も追跡調査やっていない 
単位収穫量を増やしたところで
 土中岩塩 塩分上昇による
 土壌破壊を食い止めることはできない 

 それができるなら
 メソポタミアイラクは未だに
砂漠にはなっていないだろう

 きめ細かな灌漑農業を
やっていた頃の古代イラク
 メソポタミアの穀物生産

 現在の近代アメリカ農業の生産量を
2倍近く 上回っていた

 ところがあるとき
 集約農業をやろう !

こういう指導者が現れ
 灌漑によって塩分を取り除く
めんどくさいやり方を放棄してしまう 

その結果イラクは
不毛の台地になって現在に
 かつては川周辺 だけじゃなかったんだよ 

それでも現在イラク
 農業増産やってんだよ

 スターリン以来の
旧ソ連の農業改革が失敗したのも
全部 同じ理由 だよ

毛沢東の中国も 同じ
 農業は手っ取り早く改革すると
ろくなことにならない 

日本に 
それに気付いた賢い指導者がいた 

徳川家康だ 
彼があーいう社会を作ったのは
まずそれが目的だった 

その結果日本は300年かかって 
日本全土に分厚い黒土層を作り

 山の経営にも成功して
 水供給も安定した

 このように 山と水と農業
 土壌塩分調整は
ワンパッケージの 国家政策で
やらなければ無意味だ 

分業の思想ではできないんだよ
 それを世界で壊して回っているのが

誰あろうアメリカだ

戦後日本が 
大成功したのは工業生産だけ

 食料生産は完全に
アメリカの罠に引っかかった

 特に Green Revolution の成功が
ピークだった 1980年代半ば

日本は農業自由化に踏み出した
 この頃日本は 空前の工業化成功を収め

 自国通貨高と
 国内カネ余りが恒常化していた 
この頃日本のマスコミ 

久米宏のニュースステーションを筆頭に
 連日連夜 米解放を叫んでいた 

そうだよね 久米さん?

 それを 実現したのが
 小沢一郎と細川護煕の 連立政権
 そうして 何を隠そう
現在の安倍政権だ 

オリンピックに浮かれ
再開発に明け暮れている 現在の東京 

くいもの屋だけは
どんどん増やしている
 馬鹿じゃなかろうか?

 これを見た外国人はそう言っている
 欧米だけじゃなくてアジアの連中も
そう言ってるよ 

80年代の食糧大余剰 
自国通貨高 
そして国民所得の増大

 馬鹿げた グルメブームを支えた
前提条件は全て崩壊しているのに

まだこんなことをやっている
 そしてそれを支えた前提条件は今

 恐ろしい勢いで 逆噴射している
 やがて日本は 食料を輸入しよう にも

輸入もできなくなる
 そして道端の雑草を食べるしかなくなる
 本当の話だよ

 そんなものすぐなくなる 
そうなったら土塊を食うしかない

 農業開放と FTA と
 水道民営化で確実にそうなるだろう 
おそらくその頃 

これを決定した 連中は
 ドバイかパラグアイあたりに逃げてるよ

 いやアメリカから輸入されるから大丈夫?

 現在そのアメリカの大農業
 確実に駄目になって いる 

もともとアメリカだって
 大旱魃が普通だった
 スタインベックの『怒りの葡萄』

 読むか映画でも見てみろ 
アメリカがそういう心配をしなくて
済むようになった のは

ネブラスカから オクラホマ
 全米 7つ以上の州 の地下に

 外部から供給されていない
封印された化石水が存在している
 巨大な古代の湖

『オガララ帯水層 』

アメリカ農業はこれを
安い石油で 汲み上げ
じゃぶじゃぶ使いまくる ことによって
可能になっている 

外部供給がない水だから
 いずれなくなる 

今すでに水位が下がって 
遅くとも 30年後 早ければ10年以内に
 アメリカの食料生産能力は落ちてくる

 ただでさえ現在アメリカの水 
シェールガス開発に伴う
ウォーターフラッキングで
汚染されているから

実際にはもっと早いだろう
 そうなったら誰が日本に
食糧を譲ってくれるんだ?

つい最近まで恵んでやる側だった日本

 誰かが助けてくれると思っているが

その頃 穀物は確実に
貴重品になって
高値で取引されている

 その頃日本は
すっかり貧乏になって
払う金もなくなっているぞ

 さらに気候変動がこれに
追い討ちをかけるだろう 

今回は太陽が原因になっているから
もうどうしようもないよ
 おそらく 低調な太陽活動に見合った
 小氷期か寒冷期だろう

 その時 日本がギリギリ
支えられる人口 おそらく

現在の1/3もいないんじゃないかな
大げさな話でも脅しでも何でもないよ 

17世紀の前半
そういう時代があった 
マウンダー小氷期というやつね 

あの時期 ただでさえ
食料生産に難儀していたドイツ

 宗教戦争が勃発しその結果
 飢餓と疫病で 人口が1/10以下になって
立ち上がるのに150年かかった 

もし日本がこれから
戦争でもやればそれよりもっと
ひどいことになるだろうな
勝っても負けてもな

いずれにせよ日本は今後そうなるだろう

 そうでないという人がいるなら
どんな根拠でもいいから
教えてもらいたいもの