(再掲)狂躁亭日乘・ 政治熱 と 大地震1809021420 | おととひの世界

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リンクも始めましたよ


( 今年9月の記事 
    いずれにしても 国内外ともにリーチだな)

リナ・サワンスカヤ
『大世紀末』 
文藝春秋ネスコ出版1993年 

自民党が下野した後
 割と売れてたね 
普段オカルトに興味のない人も
かなり読んでいた

ロシアってのはオカルト帝国で 
ドイツ人の迷信好きってのも
ちょっとうんざりさせられるけどね 

あれだけ合理的なこと
普段言ってる奴らが何でこんな
馬鹿なこと信じるのかな?
というぐらい迷信深い

あまり変わっとらんと思うぞ 

日本人でも
オカルト好きな人多いし
私も好きだけど
そういうレベルを遥かに超えている
 ガチガチに信じているからね

本音の部分ではそうだよ
ドイツ国家社会主義労働者党
いわゆるナチスとは 元々 

『トゥーレ協会』と言う 
オカルト研究団体の 政治結社だったんだ
トゥーレ協会に関していちいち
突っ込んで調べなくてもいいと思いますよ
ゲーテが多少関係してる

ただ占星術に関して言うと
素人から町の占い師
それからプロ中のプロまで

ピンからキリまでいるんですよ
この分野だってね
ヒトラーの出現にしてからが

ヒトラーが
その名を知られる
はるか手前の段階でその出現が
予言されていたと言うから
驚きだよね

ノストラダムスとかじゃないよ
女の占星術師だけど
エルズベート・エバーテイン

ゲルマン救世主は
1889年4月20日生まれ
というところまで当てていた

おそらく史上最大クラスって人
 ノストラダムスはちょっとわからんけど
 チコブラーエの法則
発見者 だろうね

デンマーク 国王から
フブェン 島をまるまる与えられていた
そこにカネをかけまくって
天文台を作り

より正確な天文歴を作ることに勤しんだ
16世紀の後半に超新星爆発が 
この時多くのヨーロッパの大使が訪れた
本国に命令されて 

チコは予言した
北ヨーロッパ 
おそらくフィンランドに
一人の プリンスが生まれる

 彼は長じて 戦争の天才になり 
ヨーロッパを特に
ドイツを舞台に戦われる 
不毛な戦争の主役になる

 結局これ スウェーデン王
グスタフ・アドルフのことだったんだけど
 その死亡年月日まで正確に予言している

そんなもんだよ
そういう人がたまにいるんだ
ケプラーの法則のケプラー 
『占星術は天文学の愚かな娘』
よく天文学者がこれだけを
抜き出して言うけど

ケプラー本人
本業は占星術師だったんだよ
 食い扶持の ためというのもあったけど
彼自身も ガチに信じていた 
彼の目から見て疑う余地が
ないものだったからだ 

『 私は占星術に長じたおかげで 
   人生上の様々な 災厄 を
    避けることができた

          占星術を否定する者は
    試みたことがないものだけである  』

ケプラー本人の言葉です
サワンスカヤの本
今でも Amazon で手に入ると思うけど

彼女は日本の政治について
ほとんど何も知らないわけです
予備知識ゼロに近い人 

しかし 生年月日を
告げられただけで 
その人がどうなるか?

見事に当てて 見せた
 当時まだ存命だった渡辺美智雄
 もう人生の終わりが目前に

 とはっきり言った
 実際 膵臓癌だったんだ
膵臓癌は最も治りにくい癌のひとつ
あの時ロシアはもう亡国状態 
旧ソ連崩壊後 

エリツィン大統領 初期 
国のたいをなしてない感じだった
あの時彼女は 数人の交代を経て 

やがてロシアの指導者 
極めて強力な
悪魔的指導者になると言っていた
当時まだウラジミール・プーチン
姿も形も見えなかった

そして2010年代後半に訪れる 
世界的な文明存亡の危機に 

もう一人の独裁者が現れ
その主役になるとも言った
彼女が言った『大世紀末』というのは
2000年までではなくて 

ちょうど19世紀末というのが
 第1次世界大戦 その終わりまで 

政治文化体制ではそうだったよね 
それに 照応す るんだと

 来るべき大混乱を経ないと
21世紀は訪れないんだと 
そんな話だった

 その主役になる
二人の悪魔的独裁者 

確か本のサブタイトルにも
なってたぞ 

かたわれがプーチンであること

ほぼ確定だと思うけど 
もう片方は トランプなんだろうか ?
私はオバマじゃないかと思っていたんだが
あるいは今後

大きな困難と危機が
予想されるヨーロッパあたりから
また現れるのかもわからん
ともかくポイントの一つは

ちょうど今の時期

 それが文明存続の危機に
なるだろうみたいなこと言っていたこと

予言めいた話以外で
面白かったのは 彼女は

ゴルバチョフや 
当時日本で大変力を持っていた
小沢一郎 

これを引き合いに出して

 自ら混乱と災厄を
呼び寄せてしまうタイプの人がいると
 そういうことを言ってたね 

政治というもの
オーバーヒートさせてしまう人間だと

 彼女はゴルバチョフが
典型的なそういうタイプだと言っていた
 どういうことかというと 

比較的批判もされず
ま押さえ込んでいたわけだけど
 旧ソ連の国内は
大きな政治的議論が起こらないまま
ずっと来た国だ 

ところがゴルバチョフの
ペレストロイカ以降 

百花斉放 言いたい放題 
そして大きな政治的 アジェンダを巡り
与論が沸騰するご時世になった

そしてその中で
ソ連は崩壊していたわけだけど 
リナさんは 

ゴルバチョフの時代に 
中央アジアで地震が多発したこと
 とそれを結びつけていた

 関係ないじゃんと思うんだけど

 彼女みたいな
オカルティストから見ると
大いに関係がある話なんだと

 政治が沸騰する時に必ず
大地震が起こるというんだ 

そして地震が起きた辺りで
さらに過激な政治運動が起こるんだと
 コーカサス中央アジアが多く
 その後イスラム系 その他の
 急進的な独立運動が起きた

 彼女はその理屈を
日本にも当てはめていて 

小沢一郎という人 

自分が思ってもみないことを
始めてしまう宿命を負った人だ
と言っていた

破壊しなくていいところまで
破壊してしまう人だと
その点でゴルバチョフに似ているんだと

まだ阪神淡路大震災も起こる前
日本海中部地震とかは起きていたんだけど

 時期は特定していなかったけどね 
日本が政治的に 大きく左右に振れる 
かつてないほど政治的に
激しく鳴動する時

 やはり地震による
大災厄が起こるだろうと言っていたよ

 ロシアというのは
分からない国だ

 イワン雷帝の時代
ロシアにとって偉大な時代だったと同時に
恐ろしい不幸な時代だったのも
確実だろう 

とんでもない男だったからね 
しかしイワン雷帝は

 気まぐれの親子喧嘩で 
イワン5世を名乗るはずだった長男を
 鉄の杖で殴り殺してしまった

 次男ドミトリーはてんかん持ちで 
その発作で落馬して頭を打って死んだ
 これについては後で
大問題になるんだけど 

そして残る 第三王子 は
優しい性格だけど 
精神薄弱だったんだ 

だから摂取を置いた 
現在の F SB かつての KGB の
前身にあたる ロシア秘密警察 
オフラーナの創設者

 モンゴル系貴族 ボリス・ゴドノフだ

フョードル皇帝は
白痴だったけれどその時代は

大きな災難がなく
とても平和な時代だったとされている
しかし父親のイワン
 後継者のボリスゴドノフ 
後のピョートル大帝 スターリンの時代
 ゴルバチョフの時代 

ロシアに有能な指導者が現れる時代は
不幸な時代なんだよね 

逆にアホに近い皇帝がいる時代が
良い時代だったりする

不思議な国なんだ
かつてのロシア

白痴は『聖人』とされていた
白痴修道僧というのがいた

『ユーロジヴィ』と言われ
『 汝キリストの故に愚かなり』
という聖書の教えを体現した人物とされた

ドストエフスキーの小説が
その延長にあるんだよ
『白痴』の ムイシュキン を始め
そういう人間が必ず出てくる

『ユーロジヴィ』には
イワン雷帝のような恐ろしい皇帝も
逆らってはいけない

神の言葉を直接伝える存在だから

 グレムリンの前に
カラフルなお菓子の タワー 
みたいなもの

 あれは有名な ユーロジヴィ
聖ヴァシーリー の遺徳を偲ぶため
 イワン雷帝が建設させた
 聖ワシリイ大聖堂だ

主知主義への戒めみたいな形で
置かれたものかどうかわからない
 しかしドストエフスキー以後

そういう文脈で
捉えられることが多くなったね

ちょっとバカみたいな
皇帝がいて

 あまり政治のことを
みんな考えない時の方が
みんな幸せで

天変地異も起こらないんだけど

 賢い皇帝が出てきて
 あれやこれや改革をやり始めると 

政治的議論がいっぺんに出てきて 
それがヒートアップすると

やがて大災害が起こる
 ロシア人の間では

日本のまつりごとという感覚に
近いものが多少あるんだよね

 必ずしも政教分離してないからさ

 平成の30年を見ていると
 政治的に国民がヒートアップする時
というのは必ず

その次に大きな
天変地異が起きて不幸になる
 今まさにその薪に火をつけているのが

安倍総理本人で 
この状況は 同じ長州出身の 
かつての菅直人 総理の 

2011年始め頃とそっくりなんだよな
 本人の疑惑も 噴出していたし 
何より沖縄の状況がそっくりだ 

あの時アメリカの 
沖縄担当の国務省調整官が 
沖縄の人と日本人を
馬鹿にするような事を陰で言っていた

というのが明らかになって 
大騒ぎになっていたでしょ ?
これまたそっくりだよ 

アメリカ側ボロ出してないが
日本がやっている 
しかも憲法改正まで言い出した 

リナ・サワンスカヤさん

 まだ生きてるといいが
 安倍晋三総理を見たら
同じようなことを言うんじゃないか?
 つまりこの人は

 無用な政治的混乱を起こして
 天変地異を招き寄せ 
壊さなくていいところまで
破壊してしまう

そういうタイプの人だと
 要するに小沢一郎や菅直人タイプ
なんだ とね

 時には必要だが 
いや議論することがね 

ただ政治というものが
あまりにも表に出ている時代は
概して不幸な時代だ

というのはその通りだと思うね