(再掲)狂躁亭日乘・5月1日は『悪魔の日』?1805011200 | おととひの世界

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昔からそういう言説があって
魔王ルシファーが
中天に坐す日であるとかね

『中天』というところが
ミソなんだろうね
天のてっぺんは神様がいるところだ

それに並び立とうとする日
という意味なんだろう

ルシファーは
神になり替わろうとして
地獄に落とされ
悪魔になったわけでしょ?
元々天使長だったわけだよ

現在の宗教秩序だけを見ていると
『神』は最初から『神』であった
ように見えるけども

必ずしもそうじゃないんだよね

例えばユダヤキリスト教の
神・エホバ=ヤーヴェ

元々シナイ半島から
レバノンにかけての
『雷神』であったと考えられている
しかし現在は全能の神でしょ?

今日5月1日は
『ベルテーン祝日』といって

かつては地中海一帯に広く
植民地を持っていたフェニキア・カナン人

かれらが崇拝していた神=ベル

これの祝日だった
と考えられている

現在はオカルティストの悪魔祭り
今日5月1日はそういう日だ

世界宗教史は
『勝ち抜きトーナメント制』なんだ
多神教から一神教への
勝ち抜きトーナメントなんだよ

『神々のワールドカップ』だ
現在もそれは続いている
敗者復活はないんだよ
それどころかこのトーナメント戦
どこで敗北しようが
決勝で敗北しても

負けた方が『神の資格』を剥奪され
悪魔にされてしまうんだ
ユダヤ・キリスト教には
悪魔がたくさんいる

神は結局ひとつ
『エホバ・ヤーヴェ』唯一神
一神教では必要ないわけだけど
神様を数える単位って知ってるかな?
『柱・はしら』

ギリシャ神話の神々は
オリンポス十二神だ
『12柱』というんだ

人間じゃないからもちろん人はつかないよ
オリンポスにまします12柱の神様
そんな感じだよ

オリンポス十二神は
最初から12柱いたわけじゃない
元々ギリシャの神々だったのは5柱だけ
例えばヴィーナス
=アフロディーテは小アジア

戦争の神様は元々
エジプトのものだったと考えられている
ここでも勝ち抜き戦じゃないけど
神様の合従連衡は起きていたわけだ

さすがにヨーロッパ人の
文明の元になった神々だから
悪魔にまではされてないけどな

しかしフェニキアの神・ベル
ユダヤ・キリスト教では
悪魔ベルゼバブにされている
サタンの語源には諸々の説があって

一番ストレートな説明は
神に逆らうものという意味なんだけど
元々シュメールの悪神・シャイタン
エジプトの殺人神・セト

この辺りではないかと
まあトーナメント戦で負けた方だろうな
その辺り映画『エクソシスト』では
さらりと説明してあったでしょ?

ローマカトリックで
『エクソシスト・悪魔祓い師』の
有資格者である考古学者・メリン神父
イラクの砂漠地帯にある
シュメール文明の遺跡で

アメリカへの派遣が決まった
ローマ法王直々の命令
カトリックは強力な調査機関を持っていて
悪魔が関係していると考えられる
特異な心霊現象

ほとんどが悪魔憑き現象だけど
これが次元の低い悪霊によるものか?
それとも本物の悪魔によるものか?
専門家が現地入って判定するんだよ

これは悪魔の仕業だと判定されると
バチカンでローマ法王の直接裁可を経て

『神の代理人』としてのローマ法王が
『エクソシスト』に任命された司祭に
悪魔祓いの権威を授ける

イエス ‐ キリストから直接授かったもの
それができるのはローマ法王だけ
そしてエクソシストが現地に派遣される

マックス・フォン・シドー演じる
エクソシスト=メリン神父
国際電話を受けた後砂漠に戻る

シュメールの悪神・シャイタン像
背中に羽を生やし頭には角と牙
右手をあげて仁王立ちしている

メリン神父はその前で時計を見る
時刻は正午・像の真後ろで太陽は南中
その瞬間に時計は正午
そこで時計は壊れて

ピタリと止まってしまう
おや?と思って見上げると

シャイタンの頭の真後ろに太陽
イラクの砂漠の真ん中で

老エクソシストと
5000年前の悪魔が偶然睨み合う

そしてアメリカに行き
壮絶な悪魔祓い儀式の最中
メリン神父は再び同じ存在が
悪魔に憑かれた少女がいる
窓辺に仁王立ちするのを目撃する

とても印象的なシーン
シュメールにはタンムズ崇拝があり
ギリシャ神話のデメテールと同じような
母子でペアになった
農耕神崇拝がある

実はこれが
『聖母マリア崇拝』の原型と言われ
キリスト教美術にはたくさんの
聖母マリア像があるんだけど

実はイエスの母
マリアに関する記述は
新約聖書にはほとんど出てこない

むしろマホメットの
コーランの方にたくさん出てくる
マホメットはキリスト教
そのものを全然否定も何もしてないからね

ただイエスの位置付けが違っていて

ユダヤキリスト教の
最大級預言者の一人になっている
そしてマホメット本人が
最終予言者にして最大の預言者なんだよ

だからイスラム教は
あくまでユダヤキリスト教グループの
アンカーであって

アラブ人ネイティブの宗教でもないし
明らかにアラビア半島から起きたけれど
『土着宗教』ではないんだ

しかしこれだけ彼らに
弾圧されても未だに
土着宗教的祭りが残っている

昨晩4月30日
ワルプルギスの夜だけど
ヨーロッパでは広く祭りが行われる日だよ
東ヨーロッパから北ヨーロッパまで

そしてベルテーン祝日もそうだ
この日が社会主義者たちがやる
『メーデー』に当たっているのは
偶然ではないだろうな

要するに未開人の段階では
一番偉い神様は

まずハンティングの神様
その次が農耕の神様だからね
ユダヤキリスト教徒になる前は
そういう習慣があった
それが根付いても色々な形で残っている

もちろんキリスト教は
目の敵にするだろうが
なかなか完全な一神教と
いうわけにいかないわけだ

現在はイエスキリスト
そして全能にして唯一無二の神
エホバ=ヤーヴェ

拝み奉っているにしても
どこかで裏口で賄賂をやってるわけだよ
昔は神々だったわけだから
後の祟りは恐い


あのイルミナティの創設者
アダム・ヴァイスハウプト
確かバイエルンの人だったね

5月1日はイルミナティの創設記念日
もろもろの記念日が
この日に重なるのは
そのせいかもしれん

もろもろのカルトでも
この日を記念日にしているところが
たくさんあるぞ

『5月1日生まれ』と言うと
忘れちゃいけない大物が一人いるさ

         Pierre Teilhard de Chardin
  ピエール・ティヤール・ド・シャルダン
           (1881.5.1 ~1959.4.10)

フランス人貴族出身の
イエズス会士にしてカトリック司祭
考古学者・人類学者にして宗教思想家だ

カトリックからは危険思想家として
破門されたりしてたんじゃなかったか?
ナチス幹部は直接言及はしてないけどね

ヒトラーの思想に
かなり大きな影響を与えている
可能性がある人物だ

北京原人の発見に
大きな貢献があった人だよ

当時日本軍が
攻め込んでいた中国大陸で
日本軍とも接触しているんだ

ナチスというのも
 SF 的三題噺をアタマから
信じ込む連中だったけどね

『ティヤール・ド・シャルダン全集』は
みすず書房から日本で刊行されている

SF 畑の人だけじゃなく
例えば人工知能の未来に関して
論じているような人の本に

この人の造語がたくさん出てくるんだ

ジオスフィアとか
バイオスフィアとか
ソシオスフィアとかね

宗教学と人類進化論

これを無理して結びつけようとした人
ぶっちゃけ結論言っちゃうとね

  『   “神”とは
    “未来の人類”にほかならない 』

人類は特に20世紀以降
猛烈な進化を遂げている

いずれ時間的・空間的な限界を突破する

生物学的にも工学的にも
『寿命の限界』も
『知る範囲の限界』もなくなり

ある時点で人間を離れ
『神に近い何者か』になる

これが人類進化のオメガポイント

人類進化の終点・終着駅
その時もはや人類を縛るものは
何もなくなる

人類は望む望まざるとにかかわらず
いずれは神と同じものになる
時間的空間的限界がないのだから

タイムマシンは発明され
あるいは過去の人間と通信する
手段も発明される

古代から記録されている
宗教的な『神の啓示』は
そうおそらくそういうものだ

人類は現在その方向に向かっている

ナチスは『未来の神』は
『アーリア人』でなければならない
と考えていた

ユダヤ人であってはならなかったと

ナチスの神話ではさらに
尾ひれがついていて

最近確認されているけれども
恐竜の一部は
知能が進化していた

最後の数百万年

現在の人類を上回る
知能と文明を持った
『爬虫類人』が存在していて

いやそういう生き物がいた
可能性はなくはないわけだ

人類だって 
ゴリラやオランウータン
彼らと大差ない状態から
ここまでになるのに
20万年かかっていないんだよ

 最後の20万年で突然
異常な進化を遂げた

恐竜にはそのくらいの時間
余裕であったからね

彼らは小惑星衝突のような
天変地異を予期して宇宙に避難

そして戻ってくると別の人類がいた
腹を立てた彼らは
それを取り戻すべく戦うが

そこに未来から干渉が入った
現在の人類が進化した未来人類
それが時空を超え爬虫人類を邪魔する

これが人類史を彩る
『神と悪魔の戦い』にほかならない
ナチスの連中はかなりガチに
そう考えていたみたいだ

ティヤール・ド・シャルダン
ヒトラーより8つ年上なだけ
乱読家のヒトラーは確実に読んでいたかな?

現在の人工知能のハナシ
聞いているとまさに
その線いってるでしょ?

人類はいずれ肉体を持たなくなる
あるいはもつにしても
いつでも取り替えられる
アバターのようなものになる

コンピューターの中で
無限に生き続ける無限に進化する人工知能
人類はその進化の終点として
それを迎える日が
遠からずやってくる

その時人類は未来の神になり
生身の人類の役割は終わる

結構大きな影響を与えてる人だよ
ティヤール・ド・シャルダン
ある意味不遜極まりない考え方だから
とても悪魔的な人間だ

そういう人が生まれた日
今日『5月1日』