死ぬその時まで快いカラダになって
愉しく過ごしていただき
わたしは豊かな暮らしをすることができます
ありがとうございます
 | 岩波書店 発売日 : 2003-06-14 |
第1章 体操による人間変革
｢立つ｣ことの意味
p.10
「からだのあらゆる部分が足場になりうる能力をもたなければならない」
「動きのエネルギーの主力は
空間的には
直接仕事をする或部分よりも、
より地球に接する所（足場）に近い部分から出し、
時間的には仕事をするよりも、
より前の時間に出されていなければならない」
カラダは
脳や
目や
手や足
心臓や胃や腸
肋骨や背骨
などといった
部分を組み合わせて創り出されたものではありません
機械ではないんです
全部がひとつのカラダとして
あるものの特徴に
それぞれ名前をつけただけのこと
すべては海を内包した皮に包まれた
ひとつの物体であるだけです
機械なら
指一本動かすのに
単独でそこだけ動かせるのかもしれませんが
Photo by Franck V. on Unsplash
私たちのカラダは
指一本動かすのでも
必ず全身に影響が出ているのです
指を曲げるという皮膚の動きは
全身に波及します
指を曲げたときに中で起こる
体液の圧力の変化や
移動などは
必ず全身にその影響が及んでいます
それを
あたかも機械のカラダを持っているかのように
錯覚をして
局所ばかりに意識を集中してしまっているから
おかしなことが起こっています
不調は
実際と意識の差が大きいことで
起こっているのかもしれません
紐をヒト型に置いて
どこかを引っ張れば
形が変わるのと同じ
この文章は
局所を使うとき
そこから一番遠い処から
動きを始めると
全身を駆け巡ったエネルギーを
集注して使えますよ
という教え
整体でのカラダの使い方を
そのように教わりましたが
そこに通ずるなあ
と感じたのです
津波のようなものです
遠くで起こった海底の変動や
大きな崩落などによって
引き起こされたエネルギーが
伝わって海が途絶えるところで
ぶつかる
最初のエネルギーの何倍もの
力が最終的に使えたり
驚くほどの正確さなどは
こういったカラダの使い方をしない限り
引き出せません
字を書く
と言う動作で
指先だけを使っているつもりでいるのと
足を使って書くのとでは
全く別の表現になります
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