前回の続きです。
初めてのEFTセッションで、ヒアリングをする時は、クライアントさんの現在の状態を知るために、ひとまず「あなたは、どうしたいのですか」と伺うのですが、
今回は、【4】 高額な宝くじを当てて、好きなことだけをやってのんびりする とお話になる背景について書いていきます。
この状態の「誰かに自分を認めてもらえたと感じて、安心を得ることを求める」とは、誰かに自分を認めてもらえる・もらえないに関係なく生きたい であることが多いです。
職場や家庭など、さまざまな対人関係で、気を遣い 1・顔色をうかがって動く【偽りの自分】の対処をしているのに
- わかってもらえない
- 大事にされない
- 利用される
- 受け止めてもらえない
- 愛されない
- 嫌われた
- 孤独感を抱く
- 馬鹿にされた
- 見下された
- 嫌味を言われた
など、うまくいかないと感じ、傷つくことが続いたために疲れてしまった。
、
自分や現状を変えるための努力もしたけれど、やっぱりうまくいかないと思う時に「大金さえあれば、全ての面倒ごとから逃れられる(誰かに自分を認めてもらえる・もらえないに関係なく生きられる)のにな・・」と考えるのは、自然なことでしょう。
でもですね、実際は、「誰かに自分を認めてもらえたと感じて、安心を得ることを求める」ことからは逃れられませんし
- ありのままの自分がどうしたいのかは、わかっていない
- 自分がどうしたいのかに沿って行動するための土台もない
ので、EFTタッピングの2つのルール に書いた「自らを生かすことの放棄」も起こります。
仮に、億単位の宝くじを当てたとしましょう。
どう使うのかは、人の自由です。
今までの生活を変えずに、堅実に暮らしていこうと思うかもしれません。
少しだけ、豪遊しようと思うかもしれません。
あれこれ考えずに、のんびり暮らせるのは、幸せなことです。
ですが「誰かに自分を認めてもらえたと感じる必要がある」のに、これらを得られない日々が続いて、物足りなさを覚えたら、用心しなくてはなりません。
これは例えるなら、恋愛で平穏な毎日を過ごしているうちに、物足りなくて、パートナーを試したり、わざわざ問題を引き起こしたりするような感じに似ています。
もしかしたら、黙っていたはずなのに、噂を聞きつけた身近な人達が「お金を貸してほしい」と言ってくるかもしれません。
その相手が
- 好きな人
- 大事な人
- 振り向かせたい人
といった「自分を認めてほしい人」だったら、どうでしょうか。
お金を渡したところ、相手から丁重に扱われるようになったり、無理だと思っていた人と付き合えるようになった(誰かに自分を認めてもらえて、安心を得られた)としたら、どうでしょうか。
貸さないと答えて
- ケチね
- 自分だけいい思いをしやがって
などと言われたら、どうでしょうか。
これまで、面倒事を起こさないよう 1・顔色をうかがって動く【偽りの自分】の対処をしてきている場合は、「これくらいで済むなら・・」とお金で解決しようと思うかもしれません。
だって、たくさんありますものね。
もしかしたら、今まで自分を馬鹿にしたり、見下したりしてきた人を見返すために
- 高価な洋服
- 装飾品
などを購入し、身に着けることで、気持ちよく過ごせるようになるのかもしれません。
お金があるうちはいいのです。
でも、いくら大金を得たとしても、支出ばかりが続いては、底をつく日が近づいてきます。
そうなった時に、残るのは
- お金を失う恐怖
- 誰かに自分を認めてもらえたと感じることで得られる万能感・高揚感・快感を失う恐怖
- 認めてくれる人が、自分から離れるかもしれないと感じる恐怖や不安
- 将来の不安
- 散財の癖
などでしょうか。
「あの夢よもう一度」と再び大金をつかむことを願って、宝くじを買い続けて、当たればいいですが、恐らく待ち受けているのは
- この状態から、自分を生かしていく立て直し
- 欲を適切に扱うこと
であるはずです。
人は、自分を生かし、他者との違いを尊重しながら、発展するように創られています。
そのため、自分を生かすことを放棄した場合は、逆走によって、破滅に向かっていきます。
その状態から自分を守るには、どこかで軌道修正を促されるはずなのです。
億単位の宝くじのような、ふり幅の大きさがなくても
「セミナーや情報などで散財し、気が付いたら、お金がなくなってしまった」
「一時的に大金を稼ぎ、この状態が続くと感じて、散財しているうちになくなった」
ということが起きたら、軌道修正の合図と思ってもいいかもしれません。
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