高血圧によって引き起こされる症状の一つに手足のしびれがあります。高血圧はあまり自覚症状が出ないのですが、しびれなどの症状が現れるということは高血圧の症状が進行している状態で、既に合併症を引き起こしている可能性もあるので注意が必要です。手足にしびれを感じるという場合は脳の合併症によって神経に影響が及んでいる可能性があります。
高血圧の初期に自覚症状がない場合でも、急に血圧が上がった場合などには一時的に頭痛やめまい、吐き気、ほてり、手足のしびれなどの症状が現れることがあります。また、高血圧の状態が長いと徐々に血管障害が進行し、心臓、腎臓、脳などに臓器障害などの合併症を引き起こすことがあります。これは非常に注意すべきことです。高血圧により脳の血管に障害が起こるとしびれが起こる可能性があるのですが、その他にも頭痛や耳鳴りなども症状も現れ、ひどい場合には意識障害や脳梗塞にまで及んでしまうことがあります。心臓への合併症は不整脈や心不全、心筋梗塞などを引き起こす原因にもなりますので命にも関わるので高血圧を軽く考えないようにしましょう。
しかし、手足にしびれがあるからといって全てが高血圧によるものではありません。例えば指が痺れているという場合であれば更年期障害などでもそのような症状が出ることがあります。また、肘を使用することが多い人は小指だけが痺れるということがあります。肘と小指の神経が繋がっているために影響を受け易いのです。
高血圧以外でしびれが現れると心配なのが、脳梗塞や糖尿病、ヘルニアといった場合です。脳梗塞の前兆としてしびれを感じる人もいます。糖尿病や脳梗塞は高血圧の合併症でもあるので、既に高血圧であるという人は特に注意が必要です。
これらの症状が現れた場合は初期ではなく、ある程度症状が進行してしまっている可能性が高いので、気になるような症状が出ればすぐに医師に相談しましょう。