よく温泉に効能が書かれているところがありますが、その中に高血圧に効果的だと言うところがあります。高血圧を温泉治療で緩和したいという人もたくさんいるのです。
温泉に入ると血管が拡張しやすくなるのですが、炭酸ガスや硫化水素などは皮膚から直接血管に浸透するので血管をより拡張する効果があります。血管が拡張すると血圧は下がります。逆に収縮すると血圧は上がってしまいます。
ナトリウム硫酸塩泉やカルシウム硫酸塩泉、マグネシウム硫酸塩泉、二酸化炭素泉、酸性泉が高血圧に効果的な温泉だと言われています。二酸化炭素泉は温泉に入ると気泡が体に付着するので分かり易いかと思います。保温効果もあるので体が冷えるのも防いでくれます。体が冷えてしまうと高血圧になってしまう傾向もあるのです。
一度だけではなく出来れば定期的に入浴するのが理想的でしょう。一度入っただけで高血圧が完治するわけではありません。
箱根や伊豆などの有名な温泉地にもこれらの泉質を保有している温泉があるので予め調べてから行ってみるとよいでしょう。
しかし、温泉に入る場合にも入り方には注意が必要です。高血圧の場合は長時間の入浴は避けるようにしましょう。温泉は温度が高めのお湯が多くありますが、出来れば38~40度くらいのぬるめのお湯を選びましょう。
温泉は冬場に行きたくなりますが、露天風呂等の場合は外の寒い気温の中を裸で歩き、いきなり熱いお湯の温泉に入るということが多いので血圧を上昇させてしまう可能性があります。はじめに掛け湯をするなど工夫をするか、夏場に温泉に行くと良いかもしれません。
温泉に入った後は湯冷めにも気をつけて、血圧が上昇するのを防ぎましょう。