頭部巻き上げ機構と体幹スタビリティ | BODYCAREPLANNINGのブログ

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BODYCAREPLANNINGは現在運営中の鍼灸マッサージ治療院・リラクセーション店を開設するより以前に僕が最初にはじめた出張型鍼灸整体マッサージのお店の名前です。現在はセミナー活動なども行なっています。

ヤンダアプローチでは、腰部交差症候群と頚部交差症候群が組み合わさった層状症候群の予後は悪いとされています。
そこで理学療法の分野では体幹のスタビリティを上げるとして体幹トレーニングを重視して体幹を固める様にという方向性が示されました。下から骨を積み上げていくという発想ではそれは正しいし効果も有るのですが、テンセグリティ構造で捉えると体幹を固める必要はなく張力のバランスを適切に取ることの方が重要です。
必要な部分の張力材のテンションを上げておき、他は弛緩している状態が理想的になります。
その要になる部位が頭部の巻き上げ機構であり各種姿勢反射をコントロールする事が出来る部位になります。
カイロプラクティックで上部頚椎を重視する考えが有りますがその理由の一つとして筋膜系のバランスと屈曲・伸展、側屈・回旋に伴う姿勢反射がテンセグリティ構造の圧縮材のミスアライメントにより機能異常を起こしているものを矯正している面もあるように思います。
圧縮材である骨が積み上がって安定している面と、張力材である筋膜で釣り合いをとって浮いている面と両面からの視点が必要だと思っています。