「肩こりのストレッチをやってるのに、最近は顎とこめかみが疲れていて…」
こんにちは。福岡市博多区板付にあるKARADA整骨院です。
7月も下旬に入り、朝夕にほんの少しだけ涼しさを感じる日が出てきましたね。しかし体の中には、この数ヶ月間の猛暑によるダメージがしっかりと蓄積されている時期でもあります。
最近、患者さんとの会話でこんなお悩みをよく耳にするようになりました。
「肩こりがひどくてテレビのストレッチをやってるんですけど、最近は肩というより『顎の周り』や『こめかみ』が疲れている気がして。朝起きた時に、顎がだるいというか、噛みしめていたような感覚があるんです」
福岡のローカル番組(タダイマ!やアサデス。KBCなど)でも、この時期は「秋バテ対策」がよく特集されます。肩甲骨を動かす体操や自律神経を整える呼吸法など、どれも有効な方法です。
しかし、「朝起きた時の顎の疲れ」と「こめかみ周辺の頭痛」がセットで出ている場合、肩や首だけをいくらほぐしてもスッキリしないことがあります。実はその不調、寝ている間の「無意識の食いしばり」が引き起こしている可能性があるのです。
今日は、テレビの肩こり特集ではあまり語られない「食いしばりと首こりの深い関係」について、整骨院の現場からお話しします。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の症状については医療機関や専門家へのご相談をおすすめします。
なぜ「夏の終わり」に食いしばりが増えやすいのか
「食いしばりは、ストレスが強い人がなるもの」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、自覚しているストレスがなくても、夏の疲れが蓄積したこの時期は、体が無意識のうちに緊張状態に傾きやすくなります。理由は主に3つ考えられます。
1. 蓄積された寒暖差疲労 連日の猛暑と、冷房が効いた室内の往復。この激しい温度差は、体温を調節する自律神経にとって大きな負担です。自律神経が緊張モード(交感神経優位)に傾いたまま夜を迎えると、体が十分にリラックスできず、睡眠中に顎へ力が入りやすくなると考えられています。
2. 睡眠の質の低下 熱帯夜で何度も目が覚める、明け方の暑さで眠りが浅くなる。こうした状態が続くと脳が十分に休まらず、無意識の食いしばりや歯ぎしりが起こりやすくなる一因になると考えられています。
3. 姿勢の崩れ(スマホ首)による顎への負担 夏の疲れで姿勢を支える筋肉が弱り、頭が前に出た「スマホ首」の状態になっていませんか。頭が前方に出ると下顎が引っ張られ、口を閉じる筋肉(咬筋・側頭筋など)が常に緊張しやすくなります。
「たかが食いしばり」が首や頭にまで連鎖する理由
咀嚼筋(咬筋・側頭筋)は、首の前後の筋肉とも連動して働いています。日中の食事で噛む力に比べ、睡眠中の無意識の食いしばりでは、通常の噛む力よりもはるかに強い力が持続的にかかると考えられており、この状態が一晩中続けば、顎の筋肉だけでなく、つながっている首や肩の筋肉まで緊張が波及しても不思議ではありません。
「首を揉んでも揉んでもすぐにまたガチガチになる」「こめかみが締め付けられるような頭痛がある」という方は、首そのものよりも「食いしばりによる顎の過緊張」が根本にある可能性があります。
セルフチェック:あなたの不調は食いしばりが関係しているかも
以下の項目に複数当てはまる場合、食いしばりが首こりや頭痛の隠れた要因になっていることが考えられます。
- 朝起きた時、顎がだるい、または口が開きにくい
- こめかみのあたりを押すと痛気持ちいい
- 頬の筋肉(エラの部分)が硬く張っている
- 首の付け根(後頭部の下あたり)が常に重だるい
- 歯医者で「歯がすり減っている」「食いしばりの跡がある」と言われたことがある
※これはあくまで目安です。強い症状が続く場合は医療機関への受診をおすすめします。
