東京へ出張中の飛行機の中です。

1人の時間は、たくさん頭の中で考え事をしてしまいます。

ここ最近、ある悩みがありずっと葛藤して…

久しぶりにめちゃくちゃ悩みました。

私が知った事実を皆さんにお伝えすることで何がどう変わるのか。

私には想像できません。

それでも…

これまで「足が抜ける症状」「カックン病」「ローリング病」などというもので困っている方が全国にたくさんいるということ。

そして、多くの方が周りに理解されず、苦しい思いをしていること。

この症状のせいで引退を余儀無くされた人。

そんな本気で悩んで困ってる全国各地のランナーの方々から、からだドックには連絡があります。

そんな方々の力になりたいと思い、出張も始めました。

何が良いのかわかりません。

やってみないとわかりません。

だから、

私は海外の論文まで調べてみてわかったことを、

思い切って皆さんにお伝えしたいと思います。

ただ、私は医者ではないのでもちろん診断はできません。

足が抜ける症状ってなんなのかということを、
様々な方面から考えられることをお伝えするだけです。

海外の論文に似たような症状のことが書いてあったので、それをお伝えするだけです。

ただ、これを読んだ後に悲観的になる方も中にはいるかもしれません。

絶望的に感じる方もいるかもしれません。

反対に、見えない敵が見えることで先が見えるように感じる方もいると思います。

これを読んでいるあなたがこの事実を知るのと知らないのとでは、どっちがいいか正直私には想像できません。

だからずっと悩んでいました。

でも、1つだけ確かなことがあることに気づきました。

それは、

私の周りには改善している方がいる事実。

だから、諦めずに希望を持ってください。

そして、このブログのことを周りの人に伝えてください。

海外の論文のリンク先も載せておきます。

監督やコーチに見せてください。

それだけでも、この症状で悩んでる方々を理解してもらえるかもしれません。

決して精神論では片付けられない問題だということを理解してもらえるかもしれません。

もちろん精神的な部分がゼロとはいいません。走れなくなってから精神的に落ち込んで症状がひどくなっている方々もいます。

でも、なんの理由もなく、精神的な問題だから気合いで頑張れと言われる辛さを少しでも軽減できるのではないでしょうか。

今回のブログのメインはそこにあります。

理解してもらえる人が増えますように。

そして、決して治らない症状ではないということを伝えていきたいと思います。







私の悩みは、あるランナーの一言から始まりました。

その一言からいろいろと調べていくうちに見えてきたこと。

それは…

足が抜ける症状に似た症状が海外では


runner's dystonia


という名前で呼ばれているということ。

職業性(周期性)ジストニアまたはフォーカルジストニアという言われ方もあるそうです。

これは、特定の職業の人で、同じ動きを繰り返す人に起こる症状。

ピアニスト、ギタリストなどの音楽家。

ゴルファーのイップスや野球のイップスもそうかもしれません。

声帯をよく使う歌手にも起こるとのこと(コブクロもなっていたみたいです)。

これらは、どういう症状なのでしょうか?

例えば、
ピアニストで考えてみると、指を酷使し続け、より効率的にもっと早くもっと早く指を動かそうとすることで、脳内の指を使う領域が過剰に活動してしまう。

効率的に動かそうとすると聞くと、良いように聞こえますよね。

でもこの職業性ジストニアの場合、脳が間違った方法をとってしまうのです。

少し難しいですね。

どういうことかというと…

例えば、薬指と小指を使う頻度が多かった場合、何回も薬指小指薬指小指と連打すると、どんどんその間隔が短くなり、

そんなにたくさん交互に使うならずっと力を入れてた方が楽だろ!と脳は誤判断してしまうわけです。

その結果、本当は繰り返して薬指小指を交互に使わなければいけないところ、持続的に薬指と小指に力が入ってしまう状態になる。
勝手に指が曲がってしまうんですね。

生理学的に考えると、脳内の特定の場所が過剰に活動してしまった状態…脱分極の時間的加重になるのかな?

それが持続的に起こり続ける。

多分…

詳しい方がいたら教えて欲しいです。

うーん…

もっと簡単に言いたいけど…力不足ですみません…。

おそらく足が抜ける症状で困っている選手の中には、ハムストリングスの力が抜けず膝が伸びないという方が多いと思います。

走る時は、股関節の屈曲伸展と膝関節の屈曲伸展、足関節の底屈背屈が繰り返し繰り返し起こります。

この繰り返しの動作のどこかがおかしくなってるんだと思います。

例えば、
ハムストリングスが働きすぎて、その反対の大腿四頭筋が使えずに膝が伸びなくなる。

前脛骨筋が働きすぎて、その反対の下腿三頭筋が使えずに足首が背屈位で固定されてしまう。

などなど。

心当たりがある方が多いと思います。

では、海外ではどのような治療がされているでしょうか?

The small existing literature suggests treatment is challenging and may include medications, physical therapy, bracing, or botulinum toxin injections. ”


引用:

とあるように、内服治療、physical therapy、装具、ボツリヌス注射がメインで、まだまだ海外でも試行錯誤中らしいです。
そのほかにDBSなどの外科的治療もありますが、
内服治療やボツリヌス注射含め全て副作用が考えられます。

ですので、まずは、physical therapyから始めてみることがいいかと思います。

では、physical therapyって何でしょう?

physical…理学
therapy…療法

そうです。

理学療法なんです。

だから、からだドック代表の西山が理学療法士なので理学療法士の知識を活かした、身体のメンテナンスも有効なのだと確信しました。

そして、脳内のイメージと実際の身体とのギャップというところも、ほぼ間違いないかと思いました。

足が抜ける症状ってなんなのか分からずに不安だった方が、これを見て良くなる方法があるんだよということが少しでも伝わればと思います。

ジストニアと言われると、何か大変な病気ではないのかと思ってしまう方もいるかと思います。

そこが1番気になっていたところ。

これまでジストニアだか足が抜ける症状だかカックン病だかローリング病だか得体の知れない症状と戦ってきた西山個人の考えは…

身体の使い方を1から見直して、

必要な筋肉を鍛え直して、

頭の中のイメージを書き換えて、

きちんと練習量を調整して、

治したい気持ちがあれば、それだけで改善している人がいる!

その事実があるだけで希望が持てるのではないでしょうか?

そう!オリンピックに向けて頑張ろう!


からだドックに来ている方で、少しずつ改善している方からのメールが来たので、最後にその言葉を載せたいと思います。(もちろん本人からの承諾済みです)

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西山さま

こんにちは。
先日は長い時間ありがとうございました。
色々教えて頂け、あっという間の時間でした。

あれから少し走ってみたところ、
またまた嬉しい変化が沢山感じられました。

ツイスト走法、教えて頂いたように背骨を軸に回すイメージで走ってみると
今までと全く違いました。
ブレが少なくなって視線が動かなくなりました。
ずいぶん楽に感じ、走り方を変える以前のピッチで走れるようになりました。今までガシガシ着地していたのが少し滑らかになったようにも思います。
今までいかに体を揺さぶって走っていたかがよくわかりました。
(ツイスト走法はそうなのかと思ってたのですが)
さらに、カックン症になってからは全くわからなかった体の中心が
いっときですが、さぐれる感覚ありました。
その時は左の腰が前にでて固定された感じでした。
今まで、左が後ろに下がってブレていたからだと解釈しているのですが、、、。
一瞬ですが左右バランスよく走れたことはとても嬉しいです。
少しずつでもこの時間が長くなればいいなあと思っています。

ほか、
歩いていて気づいたのですが。
今までは、脚を出す時に骨盤を動かしておしりの外側を使って脚を出していたようですが、
腸腰筋を使って脚をだして歩くようしてみると、
着地の落ち込みがなくなり重心が少し上に上がった感じがしました。
ひざ下が前に伸びるようにも思います。
先生の少し以前のblogの、筋の作用転換ということでしょうか?
読んだ時は理解できなかったのですが
頭に残っていたのか、歩いていてふと思い出しました。
ということは、
よく聞く、走る際に骨盤を動かすイメージというのは
本当はちょっとちがうのでしょうか?動かすイメージは大腿骨?
先日、最後に質問させて頂いたことにもつながりますか。

歩き方を意識してから
走ってみると、歩くときほど筋肉の感覚はつかめませんが
太ももを使いすぎていたように感じました。それもかっくん病に繋がるのですね。

長々とわかりにくい文章ですみません。
色々変化があり嬉しくて書いてしまいました。

勝手な解釈ですので
間違えている部分がありましたら訂正をお願いできますでしょうか。
少しずつ、わからなかった事がわかったり、繋がったり、気づいたりできるようになりました。

教えて頂いたように、
走る前に筋トレしたり、いつも調子が悪くなる地点を避けたりも
試してみました。
前回よりまた違和感が減ったように思います。まだ固まっていく感じもあるのですが、、、。
思い切って再度お伺いしてほんとに良かったです。
長時間色々お話くださりありがとうございました。

サロマ湖100㌔マラソンは
走り込みができていないのでどうなるかわかりませんが
楽しんできたいと思います。
これからの変化を楽しみにしています。

またどうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

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2回目の施術後の感想です。

4年間ずっと悩まれてて、いろいろな病院を巡り巡ってからだドックに辿り着いたとのことです。

文中にも出て来ましたが、

「楽しんでいきたい」

というのが西山の一番の願いです。

西山自身は走るの嫌いなんですが…笑

足が抜ける症状がどんなのか想像でしかわかりませんが、そのせいで、走るのが楽しくなくなってしまってる方々がほとんどです。

だから、少しでもあなたの笑顔の助けになるのであれば、どこへでも飛んでいき、なんでもお伝えしたいと思っています。

私がからだドックを初めた時からの想い。

『“その”笑顔の為のからだドック』

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以下に参考になる情報を載せておきます。

ジストニアで検索をかけると、もしかすると近くに治療をしている場所があるかもしれません。

少しでも早く多くの方へ届きますように。

からだドック代表 理学療法士 西山祐二朗


📞090-9400-1092

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runner's dystoniaの走り方

海外の論文(妥当性や信憑性の確認まではできていません)
http://m.neurology.org/content/86/16_Supplement/P1.043