空詩ライブハウスデビュー20周年記念「こぴばんいいよね」~空詩回想編~ | 享楽屋・空詩『軟骨眼鏡』

空詩ライブハウスデビュー20周年記念「こぴばんいいよね」~空詩回想編~

 

ライブハウスで歌うようになって、もう20年が経ちました。

実質バンドを始めたのは16歳の頃なので、バンド歴としてはもう21年!(これは今年の5月4日のライブ写真)

 

色んなきっかけがあったのだけど、箇条書きにするとこんな感じ。

 

 

・高校生の頃に、友達とカラオケに行ったら「僕には未来が見えるんだ。君はバンドでボーカルをやった方が良い」と言われた(その瞬間は胡散臭いなと思ってちょっとスルーしていた)。

 

・高校の新入生歓迎会で軽音部がライブしていて、「私の方が絶対格好良いこと出来そうだな」と根拠のない自信の上に思った。

 

・高校生の頃付き合っていた人がバンド好きだったので(活動していたわけではない)、「私も何かやってみよっかな」と気軽に思った。

 

 

という事象がまとめていっぺんに起きたので、「歌うの好きだし、ボーカルやってみようかな」と思い立ち。

メンバー募集の掲示板に「何も出来ないんですけど歌ってみたいです」と書いたところ、すぐさまメンバーが集まった。

 

スタジオに入って、爆音の中で歌を歌って。

 

「わあ!何だこれ!!めっちゃ楽しい!!」

 

初めてのスタジオ合わせでもう大興奮。

16歳の空詩は、バンドの中で歌うということに病みつきになってしまいました。

 

あの時はちゃんと認識していなかったけれど、どうやらバンドブームだったようで、度々色んなバンドに入っては、メンバーの人が急に音信不通になったり、「ちょっと合わないなー」って思って私自身も辞めちゃったり、また新しいバンドに入ったりを繰り返していて。

 

高校生の頃の私はあんまり写真を残さなかったので(データもいっぱいになったら消しちゃってた)、17歳の頃の写真で残ってるのは、「バンド用にプロフィール作りたいから、何か写真撮れ」って言われたこの写真くらい。

 

で、空詩17歳の5月、鶴ヶ島ハレで、初めてのライブをすることに。

高校生の空詩はもう大興奮ですよ。念願のライブハウスデビューですから。

 

私は、「SlipKnotをやりたいのだけど!!」と無謀なことを言ってすぐ却下されて(笑)、私より2つ年上のメンバー達が、

 

「君は椎名林檎をやったら良いと思う」

 

と言い出した。

 

17歳の空詩(まぁ、椎名林檎でも良いか。かっこいい曲いっぱいあるし。とにかくバンドでライブが出来るなんて嬉しい!)

 

そして、メンバー達が決定するままセットリストが決まっていって、私は自分でデザインして父がプリントしてくれた変なシャツを着てライブしましたwww

(これは空詩ライブハウスデビュー10周年の時の写真。鶴ヶ島ハレでやったのよ♡)

 

結果はね、もう惨敗!(笑)

 

お客さんもいっぱい来てたし、結構盛り上がったはずなんだけど、初めてのステージで内心とっても緊張してしまって(とか言ってステージ上では手錠ブチ切ったりMCでも言いたい放題言って、割と自由だった気はするけどw)

 

その日は、

 

「こんなはずじゃなかった!!うわあああん!!」

 

って泣き叫びながら、両親に連れられておうちに帰りました。俄然シラフだったのに……!

 

ライブが終わった後、「私はもっともっと出来たはずだ!」と思ってしまって。

悔しくて声を上げて泣いてしまいました。

 

根拠のない自信が、この日初めて打ち砕かれたような気がします。

 

その翌日、メンバーとも喧嘩しちゃって「もう二度とバンドやらない!」って言ってたんだけど。

 

あの日観ていてくれたギタリストが、

 

「昨日のライブとっても良かったよ。俺はお世辞を言うタイプじゃないから、これは信じて欲しい。特にこことか、ここがとても良かった(←詳しく説明もしてくれた)。

もし一年経っても、まだ全然成長していないなと感じたら、その時バンドやめたらいいじゃない。今やめてしまうのはもったいないよ」

 

というメールをくれて。

 

17歳の空詩「やっぱりやめない!大学受験終わったら私とバンド組もう!」

 

ってすぐに返しました(笑)

あまりにも立ち直るのが早いので、そのギタリストもビックリしていましたww

昔から立ち直りはめちゃくちゃ早いのよねぇ。

 

その直後、「これからもバンドやるなら、リハビリがてら歌うか!」と思い立ち、優雅灯の初期メンバーとも知り合ったりして。

励ましてくれたギタリストの彼とも、約束通り大学受験終わってからバンドを組んで。

 

私のバンド人生は、全然終わりませんでした。

 

その後も、2つのバンドの解散を経て、今もCartilageとしにぞこナイツを続けていて。

 

バンド活動は、すっかり私の生活の一部となってしまいました。

 

今があるのは、最初にあのコピバンライブでステージに立ったことがキッカケだったように思います。

 

5月18日は、相川七瀬コピーバンド「夢見る不惑でいいじゃない」でギターを弾いたり、椎名林檎コピーバンド「林檎に似てるってうるせえからコピバン組んでやった」で歌を歌ったりします。

 

椎名林檎コピバンでは、20年前にやったセットリストを再現しようと思っている。

 

(追加で、私がMr.SKと「これとこれもやりたいね」って提案し合った曲もやるけど)

 

初めてステージに立った自分ともう一度向き合いたいと思って、このイベントを立ち上げました。

 

5月18日は、渋谷GUILTYでお待ちしております!!