そう言えば今年になり、おかしな現象が起きている。石油価格の下落である。昨年末に1バレル120弗であったものが、現在は50弗と半値以下に下落している。
石油兌換であれば、石油価格が半値以下になっているのだから、当然ドルも下落しなければならないはずである。
それどころか米ドルは世界の通貨に対して高くなっている。何故そのような状況になっているのか。
実は米ドルは1971年「ニクソンショック」すなわち「金兌換」を止た時点で、基軸通貨を放棄している。要するに基本となる金(キン)の軸を失ったのである。金であればほぼ一定量しかなく、そうたやすく金兌換である以上貨幣を増やすことは出来ないが、石油はジャンジャンとかなりの場所から湧き出るもので、しかもハッキリとここまでの量しかないとの判断がつきにくい所がある。それをベースにして固定価格をもたせて貨幣を発行するのは元々無理な話でもある。
であるならば、先の言葉のように「皆がその価値を信じて」くれさえすれば貨幣はいくらでも発行しても良いとなる。
「確かに米ドルは国際決算に幅広く使われてはいるが、今は米ドルを軸に他の諸通貨の価値が決まると云った関係ではなくなっていることからすれば、もはや米ドルは基軸通貨ではない」円ドル同時終焉の足音」浜矩子著
米国もこの金兌換から石油兌換に仕方なく移行した時に、果たして上手くゆくのだろうかと当然のごとく懸念していた。
しかし思いのほか上手くゆき、米国を中心にして世界各国の経済は豊かになった。しかし、それも最初の内だけで、世界経済があやしくなりかけた1985年のプラザ合意の後の1990年以降は米ドルは不安定ながら何とか持ちこたえた。そして今はドル「証書」は円やユーロ兌換になっている、そして互いに支えあっているのである。
誰であっても豊かで安定した生活を望んでいる。それは個人であっても会社や国または世界レベルに於いても同じことである。誰しも不安定で貧困生活を望む者はいない。
人間の基本理念は豊かに暮らすことである。しかしまだまだ自国さえ良ければと云ったところが強すぎる。
米国にしてもドルを何とかして安定させ守り続けていかなければ、世界中どころか自国が崩壊してしまうと必死である。
EU諸国はユーロ貨幣でユーロ圏の安定を試みてはいるが、周知のとうりギリシャ問題がある。
中国も必死である。いざとなった時では遅く、自国をどの様に発展させ安定させてゆくか縣命である。ブリックスを構築したり、より早く自国の安定を図るためにAIIBを設立させている.(中国を中心にインフラ整備をすることにより、多くの中国元を使うこととなり、その信用が強いものとなり量も多くなる)今現在各国の通貨はこれっと云った力も強さもないのが現状である。そしていま現在 ドル、ユーロ、円は金融緩和の名の下で、お札を刷りまくっている。なぜか?それしか手立てがないからである、、その行きつく先は、、、