こんばんは。
終活の駆け込み寺ブログを書いている好奇心のダボハゼです。
この三日間は、本当に寒いですね。
皆さん、風邪を引かないように温かくしてお休みください。寒暖の差が激しいと、私たちの仕事も動きが有ります。
本日は、葬儀社のお仕事内容として、「初動」についてお話しします。
今夜私は、ある方のお通夜に行っておりました。祭壇を確認して、弔問の方をご案内してご導師様の入場を待っておりました。
場内も張りつめた空気、程なくしてお通夜の読経が始まりました。
無事に始まってくれた、ホッと一息ついていたら胸ポケットの携帯がブルブルしています。
何の電話でしょう。
去年の春にご相談を受けていた方の訃報でした。相談に見えていた奥さま、冗談を言いながら「まだまだ先だと思うけど聞いておこうと思って」と気さくに話していたので、私も遠い先の話なのだと思っておりました。
それがまさかこんなにも早くその日を迎えるとは思っていなかったので、今とてもショックを受けています。
奥さまが心細くて来て欲しいとの事でしたので、後ろ髪を引かれる思いで斎場を出て奥さまのお宅へ向かいました。亡くなったご主人様は、一昨日まで普通に食事もトイレも自力で出来ていたそうで、安心してたのよ・・とお話ししていました。
今夜の出動当番が遅れそうだというので、白と紫のトルコ桔梗を基調にした枕花を持って、私だけ先に伺いました。
ご主人様は凛々しいスーツに着替えて、ベッドでお休みになっておりました。
これから小さい子供たちが来ると、じいじと遊ぶと言い出すかもしれないからと安置施設にお願いしたいとなり、ご移動する事になりました。安置施設でお休みになると、好きな時間に会えなくなります、それでもいいですか?とお話し、ゆっくり休ませてあげたいのだと仰っておりました。
私は一足先に会社に戻り、訃報用紙を作り、安置施設に向かいました。
気丈にしていた奥様も、ご主人様を1人にしておいて帰るとなった時には、まだ温もりのある頬や胸に触れてずっと泣いておりました。
お亡くなりの晩に、白い顔当てをして守り刀を胸に置く。どちらも大切な意味が有ります。
白い顔当ては、胸やお腹に当てたドライアイスの冷気を逃さない、乾燥から防ぐためにお掛けします。顔を見せたくないからとかではないのです。
また守り刀は、不安な夜に忍び寄る魔物達から身を守る為とも言われております。
一つ一つのお道具や所作に大切な意味があるお葬式。お亡くなりから、ご処置をしてお線香を上げる準備までを私の会社では「初動」としています。
亡くなった方に対しての尊厳とご家族に対して寄り添う気持ち、葬儀社の仕事の中で人間力が一番試されるのが初動だと思います。
今夜は久しぶりに初動に携わり、身が引き締まる思いでした。
ずっと闘病していたご主人さま、ゆっくりお休みください。
支えてきた奥様、お嬢様。長い間の看病、お疲れ様でした。お式で倒れないように、今夜は身体を休めてくださいね。
安置施設から車に乗って帰るご喪家を、道路に立ち車が見えなくなるまで残心の礼でお見送り。私が一番大切にしているお仕事です。